東北新幹線は3月16日震度6強の地震で脱線事故を起こし、構築物も多数大きな被害を受けた。その後4月14日全面復旧となった。
私のブログ3月20日「東北新幹線は少なくともゴールデンウィークまで動かないのでは?下手をすれば夏休みまで動かない。」で二つの問題点を指摘した。
一つはJRは震度6強で新幹線は脱線しないと考えていたはずで、想定とは違って脱線したのであればその原因とメカニズムを解明したうえで対策をとらないといけない。
二つ目は2011年の東北大震災に加えて二回目の大きな地震なので構造物に疲労が溜まっているのではないか、その対策を取る必要があるというものだ。
4月14日JRは前線の開通をしたが、JRはこの二つの質問には答えていない。
ゴールデンウィークまでに全面開通を何としてもやるという方針であったのだろう。だが二つの大きな問題解決についてJRは先送りしている。
二度あることは三度あるというが、震度6強あるいは震度7の地震が将来起こることは確実だ。このゴールデンウィーク中なのか数年あるいは何十年さきなのか時期の違いだけで間違いなく同じ規模の地震は将来起こる。
その時に今のままであれば新幹線はかなり高い確率で脱線する。今回の地震と同じように幅1メートル横にずれれば新幹線同士の正面衝突もあり得る。
構造物も2度の地震でコンクリートや鉄筋に疲労が溜まっているから3度目は過去の2回よりも大きな破壊が生じると考えるのが普通ではないだろうか。
内部ではJRはこのことに真剣に取り組んでいてほしいと考える。おそらくJRは青ざめて対策を講じているとは思うが、積極的に情報開示をやるべきではないだろうか。マスコミもこの点を政府やJRに追及すべきだし、野党も国土交通省に対して本当に安全なのか問いただすべきだと考える。
ゴールデンウィーク期間中を含め大地震が新幹線を襲わないことをひたすら願うばかりである。
2022年4月27日