ドラコの資産運用 織田俊夫

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知床観光船事故は300%人災なのではないか

 4月24日知床半島で観光船が遭難し26名のうち11名の死亡が確認され残り15名が行方不明だ。大変痛ましい事故だ。ご遺族の悲しみを思うとやりきれない気持ちになる。また行方不明者が早く見つかるように願っている。

 連日のニュースやワイドショーで人災の可能性が高いようだ。

 私は海で遊んでいるひとりだが、海はやっぱり怖い。

 私はせいぜい岸から500メートルから遠くても2キロぐらいのところでウィンドサーフィンをしたり釣りをしたりしている。

 だがそれでも命の危険と言えば大げさなのかもしれないが、もしかするとと言うような状態に陥ったことは何度かある。 

 事故の原因の一つは天気予報をよく見ていなかった、あるいはまったく見ていなかったのだろう。

 天気予報はだいぶん正確にはなってきているが、海の天気は必ずしもその通りにならない。だから仲間や経験のある人に聞いたりするが、それでも外れる。

 風と波には最大限の注意が必要で出艇を取りやめる勇気が必要だ。未熟な船長にはその予想ができなかったのだろう。いや全く予報をみていなかったのかもしれない。

 今回の事故は波が2,3メートル、風は情報源によって違うが9メートル〜19メートルだ。 

 もちろん2,3メートルの波といっても場所によって違うし、たまにそれ以上の大波が来ることもある。

 そのあたりを考えても、素人の私の意見だが、危険といえば危険なのだが、波を受けて簡単に19トンの船が沈むような状況ではなかったように思う。

 だがそれはエンジンが動いていた場合のことだ。もしエンジンが停止すると船は全くコントロールが効かなくなる。波を切って進むこともできないばかりか方向をコントロールできないので波に対して横になって横波をもろに受けることになってしまう。

 私の推測は波と風はそれなりに危険だったが簡単に波を受けて沈没するような状況ではなかった。だが船の修繕が十分でなく、また船長も船の操作が未熟で船内に海水を入れてしまった。これによってエンジンが停止して船を操作できなくなり、さらに横波を受けて沈んだ、と言うことかと考えている。 

 船の修繕は出港前に絶対にやらないといけない。当たり前だがいったん海に出たら船の修理は不可能だ。私の経験では荒れた海で機材がトラブルになると混乱してパニックになる。船を万全にしていなかったことも事故の原因ではないだろうか。

 エンジンが止まった原因は燃料切れの可能性もある。波が高くなるとその分燃費がわるくなるのでぎりぎりの燃料で出港していたとしたらガス欠になって戻れなくなる。

 さらに緊急時の連絡が遅いように見える。エンジンに水が入って動かなくなる、はその時点で緊急事態でありSOSを出さないといけない。仲間の漁船が救助に向かったようには報道されていないし、海上保安庁が動いたのもかなり遅れてからのことだ。

 港から遠くても1時間半の所であればすぐに救助を仲間に頼んでいたら多くの人が救われたのではないだろうか。船長がSOSをすぐに出さなかったのは社長との風通しが悪かった、業界で孤立していた、過去に事故を起こしていたなどの理由があったのだろう。それは犠牲者を増やした原因になる。

 おそらくすべてが人災であろうと私は見ている。今回の事故の経と原因を詳しく知りたい。そして車の運転、海での遊び、など自分のいろんな活動を反省して無事故を目指したいと思っている。

2022年4月27日