ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

知床観光船事故の空白の1時間

 知床観光船事故には空白の時間が1時間以上ある。

 記者会見で社長は13時13分に隣の観光船運航会社の無線で連絡を取り、船長からエンジンが停止した連絡を受け13時18分に118番で海上保安庁に緊急救助要請をしている。

 知床観光船事故のKAZU1は3時間の予定で午前10時に出向している。

 ならば船がウトロ港に戻ってくる予定は13時だ。事故が起こったカシュニの滝は知床半島の先端近くにあって、行きであれば11時過ぎ、帰りであれば12時前に通過したことになる。

 事故が発生したのは11時~12時の間になるはずだ。連絡が13時過ぎであれば事故が発生してから1時間〜2時間の間、船長、甲板員、社長、同業他社、漁業組合は何をしていたのだろう。

 私の経験からすれば海の上で危険だと思ったら、できることは慌ててすべてやる。

 もしかすると死ぬかもしれないと思うと混乱してしまう。だが生きるためにすべてのことをやろうとする。たぶん10分の間に焦りながらやるはずだ。

 事故を起こした人は全力でできることをやり、救助ができる人もすぐに行動を起こしできる限りのことをする。これが私の常識だ。

 すぐに携帯電話で連絡を取る。海の上では携帯電話は通じないが、海岸近くであれば通じる。知床半島は道路も走っていないようなところだから基地局がないのかもしれないが、乗客が事故時電話していたとの報道もあるので通じていた可能性はある。

 また船長と甲板員の2名がいたはずでどちらかが操船係、もう一方が連絡係で分担して事故発生直後に連絡が取れたはずだ。

 事故の第一報は13時よりももっと前に連絡がついていたのではないかと私は疑っている。

 事故を起こした社長は記者会見までにかなりの時間を要していた。

 本来であれば乗客の家族にすぐに説明を行い、記者会見をやるべきだ。

 空白の1時間が存在するので、私は事実を隠すための時間稼ぎであったのではと疑っている。

 時系列的に何時何分何が生じたかという報告が事故を起こした社長が家族、マスコミに対して説明すべきことだ。

 マスコミも責任がある。空白の1時間について気が付いていないようで、社長が土下座する姿を映し出し海水温5度がどれだけ危険か恐怖心を煽るのがマスコミの仕事だと思っているように見える。

 空白の1時間について私は知りたい。繰り返しとなるがその時に船長、甲板員、社長、同業他社、漁業組合は何をしていたのだろう。

 追加になるが、私は漁船の内燃機関(エンジン)を売っていたことがある。

 事故の際「船首が沈んでいる、エンジンが止まっている、救助を頼む」と連絡があったとのことだが、この言葉にもひっかかっている。

 普通なら「エンジンに水が入って動かない」と言うはずだ。

 もちろんエンジンに水が入ったら動かない、だがエンジンが動いていれば排気ガスの力でエンジンのシリンダー内にはなかなか海水が入りにくいものだ。

 また船が沈めばオイルや燃料が流れ出る、その痕跡がなかったため今回船体を見つけるまでに時間がかかってしまった。

 私のブログ4月28日で言ったようにまさかのガス欠ということも考えられる。

 尚、世間マスコミとだいぶん違う意見を私は述べていたのだが、元アナウンサー、ヨットマンの辛坊治郎がユーチューブで私と同じような発言をしている。辛坊治郎氏はガス欠の話はまだしていないが。

2022年4月30日