私が尊敬する多くの中道保守派の論客たちがロシアを非難している。
それは私も同じ意見だ。
しかしロシア、アメリカ民主党、ユダヤ社会、ネオナチ、グローバリスト、の背景や歴史を説明する人たちの意見を陰謀論と決めつけているのが非常に気になる。
ぜひとも茂木誠氏の7回にわたるウクライナの歴史について視聴いただきたいと思う。
茂木氏は元は予備校の講師だが客観的に大学受験のようにこの地域の歴史を説明している。
私はウクライナには1990年代に6,7回行ったことがある。
私には一応世間一般の人々よりもロシア、ウクライナの知識はあると考えている。その立場からいうと今のジレンスキーは善、プーチンは悪とする二元論は戦争の解決にはならないと考える。、
ロシアの歴史を述べるとどうしてもロシア、スラブ民族、プーチンが中心となるのでまるでプーチンの味方をしているように捉えられるが、それは違う。
ロシアのウクライナ侵攻は全く持って国際法違反であり、ロシア軍の残虐行為は決して許されるものではない。
だがそれでも我々はロシア、アメリカ民主党、ユダヤ社会、グローバリスト、がウクライナ戦争でどのような考えでどのような役割を演じているかを見なくてはいけないと考える。
それは戦争を終わらせるためだ。
背景が分からなければ戦争は終わらない。
プーチンがどのような考えを持っていてどう考えるか、言論統制前からほとんどのロシア人がどうしてプーチンを支持しているのか。
我々は相手の立場でものを考えるだけではいけない。相手の頭の中で考えるのだ、自分の頭で考えてはいけないのだ。つまり彼らの目線、価値観、思考で物事を考えなくてはいけない。
それをしたからと言ってプーチンを味方することにはならない。
まずは敵を知り己を知る、敵を知るには敵の立場で敵の考え方で物事を考えなくてはいけない。
ウクライナに武器を供与し、ロシアに経済制裁を加えることだけでこの戦争を終わらせることはできない。
ロシアとの間でどこかで妥協点を見つけなければこの戦争は終わることがないのだ。
妥協点などない、徹底的にロシアを叩いて開戦前の2月24日の状態まで戻すべきと言う意見があるかもしれない。
だがそんな単純なものではない。
もしロシアが敗北を認めて撤退してもウクライナ国内は内戦状態になる。2割から3割いるロシア系住民はウクライナに抵抗を続けるだろう。今度はロシア系住民がゲリラとなってウクライナ軍、アゾフ大隊などのネオナチ、ウクライナ市民に攻撃をかけることになる。
私の尊敬する中道保守の論客の先生方には是非ともウクライナ戦争の解決の道筋を議論していただきたいと思っている。
2022年6月3日