ウクライナ戦争ではネオナチとユダヤが組んで戦争をしている、という見方に対して、中道保守の論客までが陰謀論だと否定している場合が多いように思う。
その根拠は大きく分けて二つある。
一つはウクライナ戦争の関係者にはネオナチもユダヤ人もいないというものだ。
だがマルイポリ製鉄所に立てこもり抵抗しているウクライナ側のアゾフ大隊は戦争が始まる前まではネオナチの集団として認知されていた。
戦争が始まって先進国の世論が一気にウクライナ側についたため、アゾフ大隊はネオナチ集団という批判は消えうせウクライナを守る正義の軍となっている。
実際日本政府はアゾフ大隊をネオナチと認識していたが、ウクライナ戦争後その表記をやめているらしい。
アゾフ大隊を始めとするウクライナのいくつかの私兵集団はネオナチであることは間違いない事実だ。
一方でジレンスキー大統領はユダヤ人だ。本人も認めている。
おそらくジレンスキー大統領はユダヤ教に熱心でないユダヤ人なのだろう。だがユダヤ人だ。
さらに2014年選挙で選ばれ大統領を暴力で追い出したマイデン革命を支援したアメリカのヌーランド国務次官補はなんとウクライナ系のユダヤ人だ。
民主党の長年の外交指南役、ブレジンスキー氏もユダヤ人だ。しかも先祖はウクライナに広大な土地をもつ貴族だったらしい、先祖は追い出されてアメリカに亡命している。
彼は長年民主党の外交思想を担ってきた。NATOを徹底的に東方に拡大すればロシアは挑発されて反撃に出る、反撃に出てきたらそれを叩け、と言っていてバイデン外交そのものだ。
このようにニュースに出てくる反ロシアの人達の多くはユダヤ人であることは事実だ。
今回のウクライナ戦争の反ロシア派に多くのネオナチとユダヤ人が関与していることは否定できない。
二つ目の「ネオナチとユダヤが組むわけがない」と言う根拠はナチスが行ったユダヤ人虐殺の歴史基ずく。
ナチスは何百万人というユダヤ人を虐殺した。だからネオナチとユダヤ人が組むことはない、と言う考えだ。ジレンスキー大統領やブリンケン国務長官はユダヤ人だからアゾフ大隊がネオナチであれば組むわけがないと。
だが、考えてほしい。
第二次世界大戦時日本人はアメリカ軍に何人殺されたか。東京大空襲など民間人を狙った全国への爆撃、沖縄決戦、広島長崎への原爆投下、で何百万人の日本人がアメリカに殺された。
そして思い出してほしい、今の日本の軍事同盟国で最大の友好国はどこなのか。
つまり、かつて敵国同士で殺しあっても後に組むことはあり得るのだ。
2022年5月13日