ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

ウクライナのキエフ(キーフ)空港 その3 5月30日ブログの続き

 キエフ空港(現在キーフ空港)には結局2時間も前に到着した。(5月30日ブログの続き)

 クリントン大統領が帰国するのでキエフの街は厳戒態勢だったが、空港内はそれほどでもなかった。

 だが結局飛行機は1時間ほど遅れた。

 飛行機に乗り込んで窓際の席から空港を見ると青いラインの入ったジャンボジェット機が見える。

 飛行機が空港内を動き出すと、その青いラインの入ったジャンボジェットの向こう側にもう一機の青いラインの入ったジャンボジェット機が見える。

 二機ともアメリカの大統領専用機エアフォーワンだ。

 いずれかが敵やテロリストに狙われた場合を考えて2機ある。大統領は2機のうちいずれかに乗っている。

 二機あるとは聞いてはいたが実際にこの目で二機同時に見ることができるとは思わなかった。当時のことでスマートフォンのようなカメラは持ち合わせていなかったので残念なことをした。

 我々を乗せた飛行機が離陸すると空港の周りは一面深緑だった。深い緑がどこまでも地平線まで続いている。私は過去に飛行機からこれほどまでに緑が綺麗な光景をみたことがない。

 春に植えられた小麦が育っていたのだ。昔ウクライナソ連全体の小麦の60%を生産していた。ウクライナはそれほどの農業大国なのだ。

 かつてのブログ(2020年6月6日、2022年3月29日)で述べたように映画「ひまわり」の舞台にもなっているが、ひまわりなどの食用油も大量に生産している。

 いまあの緑の平原をミサイルや砲弾が穴を開け、戦車が走り兵士が携帯ミサイルで戦っているのだろう。

 その原因は美しい国土が作っている農産物、加えて天然ガスなどの利権だ。

 その利権を求める代表者である大統領、副大統領、副大統領の息子、その仲間たちがエアフォースワンであの時初めてウクライナに乗り込んできていたのだ。

 私はそんなことは知る由もなくエアフォースワンを二機見たとはしゃいでいた。

2022年6月2日