東京圏の駅徒歩3分のある小ぶりの中古マンション一棟が売りに出ている。
2012年からの金融緩和で東京圏の不動産価格は値上がりを続けていて、今の時点で買ってもなかなか採算が合わない状況になっている。ただよくよく見ていると1年に一度ぐらいの割合で、これいいかもしれないという物件が出てくる。
今回もそんな物件で一応銀行に融資について相談をしてみた。
30年の融資を依頼したのだが、ふとこれから30年ってどんな世界になるのかと考える機会になった。
2020年3月22日のブログ「不動産投資、キーワードは人口減少ではなく自動運転 その1」がその1で終わっていてそのままになっていた。今回はその2だ。
車の自動運転が可能となった20年後、30年後はどうなるのだろうか。
いくつか考えてみた。
1.田舎は大革命:
車でしか移動手段のない田舎は画期的な革命になる。一番は酒を飲んで運転できる。代行は必要なくなるし、飲み屋や友人の家に気軽に車で飲みに行けるようになる。アルコール消費量が増え健康被害が増えるかもしれない、そして田舎の飲み屋は儲かる。
子どもの送迎なども運転しなくて済むようになる。
車は一人一台ではなく一家に一台でも間に合うようになる。
2.都会はどうなる:
郊外の駅から10分以上の立派な一戸建て、たとえば世田谷区の不便な家、がそういうのが好きな人に人気になるかもしれない。
車を持たない人はそんな時代になっても駅近に住みたがるのだろう。
3.輸送業の雇用がなくなる:
タクシー運転手、トラック運転手、代行業務の雇用がなくなる。宅配便は運転が必要でないので作業者はトラックの荷台に乗って配布先に荷物を届けるだけになる。
4.駐車場がなくなり道路が渋滞する:
駐車場が無くなるかもしれない。ちょっと買い物などをするときは駐車場に止めるのではなく道路を走らせておくことになる。ガソリン代の方が駐車料金より安いからだ。「環境のために駐車場に停めましょう」と言う運動が起こる。
5.寝台カー、コタツカー、ダイニングカー、など新しい車ができる:
眠りながら目的地に着くためにベッドを備え付けよう、とかコタツで(一昔前なら麻雀をしながら)くつろぎながら行きたいとか、料理をして食事をしながら移動したいという需要を満たす色々な車が出てくる。
寝台カーはもっと発展してラブホテルカーもできるかも、そして歌舞伎町のラブホテルが打撃を受けることになる。
まあ10年ぐらいは自動運転は普及しないだろうし、都会の駅近物件は自動運転には大きくは影響されないのかもしれないと見ている。
2022年6月4日