ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

映画「西成ゴローの四億円」はすごい

 夏休み期間になると上映される映画の半分以上がこども向けになっていて、マンガを観ない私には見る映画がなかなかない。

 半年ほど前に上映されていた「西成ゴローの四億円」は見ごたえがあった。

 西成の日雇い労働者ゴローが四億円を稼ぐと言うストーリーで前編と後編からなる大作だ。

 予告を見ずに観たのだが、最初は日雇い労働者が商売をやって金持ちになっていく話かと思った。

 ところがどっこいで、拳銃が何十回何百回とぶっ放され、何人ものワルが死んでいく、主人公のゴローは訳あって4億円稼がないといけないのだが、コツコツ商売をやってお金を増やしていくのではなく、拳銃をぶっ放して4億円を稼いでいくのだ。 

 最初半場に行く小型バスの中で仲間から「ゴローちゃん、人殺したらしいな」と聞かれてゴローが「覚えてへん」、別の仲間が「西成でそんなこと聞いたらアカン」とたしなめる。それだけでどっと怖い西成の雰囲気にのめりこんでしまった。

 最初ゴローは眼と腎臓を売るという話は強烈で、西成にはそんな業者がいて目と腎臓を取り出す医者もいてるという話だ。

 少々ネタをあかせば、ゴローはもとは日本の国の秘密組織に所属していた腕の立つ所員で理由あって西成で生活するようになった。

 登場人物が出るたびに所持金、借金が画面に出てくる。

 半場の仲間たちは借金だけで現金はほとんど持っていない。町医者はそれなりに現金は持っているが生活が乱れていて大きな借金もある。ヤクザもレベルによって何億円から兆のレベルの資産を持っている。

 ゴローが拳銃をぶっ放して金を稼ぐごとに資産が増え、牛乳を買って飲むと牛乳代が所持金から引かれる。

 画面に出てくるゴローのお金が早く4億円にならないものかと思って、前編、後編を見てしまった。

 そんなハードなシーンが多い上に、お隣とかその向こうの大きな国のヤクザが出てくるのでテレビでは絶対に見ることができないと思う。一見の価値あり。

2022年7月28日