ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

映画「スペンサーダイアナの決意」を観てきた。

 秋はこどもたちの休みがないからか大人用の映画が沢山あって楽しい。

 映画「スペンサーダイアナの決意」はイギリスのダイアナ妃の実話だ。

 ある年のダイアナ妃の宮殿におけるクリスマスイブ、クリスマス、ボクシングデイ(クリスマスの翌日をこう言うらしい)の3日間を描いている。

 ダイアナ妃はすでに別居していてクリスマスを祝う息子たちを含む王族たちがいる宮殿に行く。自分で車を運転していて道に迷い昼食会に大幅に遅刻するシーンから映画は始まる。

 伝統的で格式ばった王室の生活に馴染めなくて、しかも夫との関係がすでに破綻していダイアナ妃にとって3日間は耐えがたいものとなった。

 最後は息子二人を連れて宮殿を自分の車で出て行くと言う話だ。

 王室の古めかしいシステム、不合理な決まり、自然主義者なのに雉狩りをする矛盾、いつも侍従に監視され国民の視線の中で生きる生活、ダイアナ妃にとってどれも受け入れがたいものだった。

 もちろん、ダイアナ妃の映画なので元夫である今のャールズ三世を含め良いようには描いていない。

 だがダイアナ妃以外を控えめに描いているからか私にはチャールズ三世を含めて悪い人たちには見えなかった。

 古い格式の王室に慣れず愛情のない夫で人生を狂わされたダイアナ妃には同情するが、一方でそんな伝統を守り続けている王室も大変だと思う。

 チャールズ三世は本来なら好きなカミラ夫人と最初から結婚していればよかったのだろうが、そうはいかない王室の事情があったのだろう。

 日本においても皇室は大変だ。特に一般人が皇室に入ると苦労が多いようで週刊誌や婦人雑誌は好んで記事にしている。

 だがそんな中で紀子様は皇室に馴染めないと言うような報道は一切なく公務を淡々とこなされているように見える。

 娘も世間の批判をもろともせず若い男性に弁護士資格を取らせてアメリカで生活をしている。紀子様のしたたかさを受け継いでいるのだろう。

 皇室や王室ではこのぐらい強者でないといけないのかもしれない。

2022年11月3日