ドラコの資産運用 織田俊夫

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ガスプロム破壊はアメリカがやった、シーモア・ハーシュの告発ガス

 昨年ロシアから欧州特にドイツに天然ガスを供給するガスプロムのパイプが何者かによって破壊された。

 アメリカを含め西側諸国は犯人はロシアだとし、ロシアはアメリカなどの西側諸国だとしてお互いに非難した。

 この事件についてジャーナリストのシーモア・ハーシュアメリカとノルウェーが犯人だと告発した。

 シーモア・ハーシュは過去にベトナム戦争でのアメリカ軍の村民虐殺を取り上げ猛烈な反戦運動のきっかけとなった。ウォーターケート事件を取り上げ最終的にニクソン大統領は辞任に追いこまれた。

 そんな気骨ある著名なジャーナリストがガスプロム破壊はアメリカとノルウェーが犯人だと断定した。

 その計画と実行が詳細に述べられている。

 フロリダにある軍の特殊施設で潜水爆破訓練を受けたアメリカ軍の潜水夫がNATO軍の北海演習に紛れて機雷をパイプラインに設置した。当初の計画ではすぐに爆破することになっていたがびびったバイデン大統領がこれに待ったをかけた。

 その3か月後思いなおして実行に移した。爆破はアメリカ軍の仕業だとわからないようにノルウェー軍によって海上から遠隔操作でなされた。

 アメリカ政府はシーモア・ハーシュの告発を即座に否定したが、記事の詳細な内容を読むと私には事実としか思えない。

 爆破当時ロシアと西側の両陣営が責任の擦り付けをする中で私は「アメリカがやったというには証拠がない、ロシアがやったと言うには理由がない。」(2022年10月7日)とした。つまり証拠はないがアメリカがやったと述べていた。今回のシーモア・ハーシュの告発で私はアメリカをさらに疑っている。

 日本人の多くが漠然とロシアが犯人だと思っていた訳でもしアメリカが犯人ならこのブログの予想がまた当たったことになる。

 日米マスコミは中国から飛んできた気球を繰り返し報道しているだけだ。この件を報道したくないのだろう。だがドイツでは大騒ぎになっている。

 ガス供給でロシアに配慮しウクライナ支援を渋るドイツから選択肢を奪ったのだ。

 天然ガス供給が止まりエネルギー価格が高騰しドイツ国民に今も寒い冬を強いている。

 アメリカは汚い手を使うのは歴史を見れば分かるが今回は特別だ。同盟国の施設に攻撃を加えたのだ。バイデン政権の外交はかなり危ないと見るべきだ。

 うまくごまかさないとドイツ国民の怒りはロシアではなくアメリカに向かうだろう。

2023年2月20日