おそらく日本人のほとんどが信じないと思うが、ウクライナ/NATOは負けている、少なくとも戦線と経済は五分五分あるいはロシア優勢の状況だ。
数週間前までウクライナが反撃していくつもの村を解放したという西側のニュースが続いていた。
その後ウクライナの反撃のニュースは続いていない、そればかりかロシアがドンバス州のバフムートを占領したというニュースが海外では流れている。これでロシアはドンバス州を完全に掌握したことになる。
2022年2月ウクライナ戦争勃発時にウクライナ軍の精密誘導兵器がロシア軍の戦車や装甲車を破壊する映像がYOUTUBEの続いていたが今はほとんどない。
一時はジレンスキー大統領は2014年にロシアに併合されたクリミア半島も奪還すると言っていたがその兆候は全く見られていない。
そればかりかロシア軍のミサイル攻撃でウクライナ全土はほぼ停電している。宇宙から夜側の地球を見ると世界で真っ暗な部分が二つある、北朝鮮とウクライナだ。ウクライナ政府は50%が停電していると発表しているが衛星写真を見れば90%停電しているとみていいだろう。
西側メディアはロシアが予備役兵を招集しロシア国民の不満が爆発する、多くの若者がロシアから逃げていると報道していた。
しかしウクライナを含む5州を併合した今過去のブログ「ロシアとウクライナの冷徹な比較」(2022年10月8日)で述べたように人口比は5対1になっている。兵力数で到底ウクライナは勝てない。
ウクライナ/NATOは西側諸国に呼び掛けて経済制裁をロシアに課した。
いったんルーブルは140ルーブル/ドルまで暴落した。しかし今は60ルーブル/ドルで今年2月24日のウクライナ侵攻前の80ルーブル/ドルよりも高値なっている。
この半年アメリカの利上げによるドル高で世界は騒いでいたが驚くことに世界で一番強い通貨はドルではなくルーブルだったのだ。西側の経済制裁は完全に失敗したと言っていい。
しかもドイツをはじめとした欧州諸国はロシアからの天然ガス供給の停止をきっかけとしてエネルギー不足と急激なインフレに見舞われ寒さと不景気に飲み込まれている。
かように見るとロシアが負けているのではなく、ウクライナ/NATOが負けている。
しかもこの冬ウクライナの凍った大地をロシアの戦車を中心とした機動部隊が大反撃してくることさえ私はあると考えている。
追い込まれたのはロシアではなくウクライナでありNATO諸国だ。
2022年12月3日