ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

映画「エッフェル塔~創造者の愛~」を観てきた

 エッフェル塔を最初見た時、パリの青空に立っていた。

 驚いたのはその色だ。ブラウン、茶色、なのだ。正式にはブラントゥールエッフェル(エッフェル塔の茶色)だそうだ。

 神戸市、芦屋、宝塚などの六甲山麓のおしゃれな街を走る阪急電車の色に近い。阪急電車の色も最初見た時何とも不思議な気持ちになった。電車を茶色で塗ると言うのが私には信じられなかった。そしてその茶色は街に溶け込んでいるのだがその景色の中できっちりと主張しているのだ。

 何度かエッフェル塔は見たが、パリの夏の青空には言うまでもないが、冬の雲の多い暗い空にも相性がいい。その色が品があるというか奥深い。

 エッフェル塔建設当初は赤色だったらしい、その後何度か色が変わったが、最近まで長い間ブラントゥールエッフェルだった。

 コロナ期間中に昔使っていたジョーンブラン(黄茶色)に戻されたらしいが、私は新しい色になったエッフェル塔をまだ見ていない。

 エッフェル塔が完成したのは1889年、日本の日清戦争後、日露戦争前、明治末期だ。

 そんな時代にフランスは世界で一番高いものを建てると言う目的の為だけにエッフェル塔を建設したのだ。しかもエッフェル氏は私財を投げうった。

 エッフェル氏はアルザス地方出身、アルザスは「最後の授業」の舞台でもあるフランスドイツが奪い合った土地だ。アルザス語はドイツ語の方言だ。おそらく家族はドイツ系だったのだろう、労働者階級の出身であったが土木建設の天才だった。

 そんなエッフェル氏が若いころ上流階級の女性と恋に落ちたが身分の違いで別れその後再開する、エッフェル塔建設と恋愛物語だ。

 ☆星一つ。当時の大国フランスの技術力とエネルギーが感じられる。

2023年3月4日