人件費の高い社会と人件費の安い社会の比較を昔のブログでしたことがある。
今回那覇の行って東京と沖縄が良い例になると思った。
同じ日本において東京と沖縄の最低賃金も平均所得も2割から3割違う。
物価は大まかに材料費と人件費から成り立っている。
材料費がほとんどであるスーパーの価格は沖縄と東京であまり差はない。沖縄の方が本土から輸送するものがあるのでコスト高であるが、ゴーヤなど地元で取れるものは安い。
居酒屋はスーパーに比べてコストに占める人件費が大きいので沖縄は安く東京は高いことになる。
実際那覇市の久茂地には手頃な飲み屋が新宿以上とも思えるほど並んでいる。
ステーキ屋にしても東京に比べて那覇は安い。それは人件費が安いからだ。
沖縄の人件費が上がると久茂地の飲み屋は東京と変わらなくなるだろう。
カラオケ屋で話しかけてきた若い沖縄美人のスタッフはもっと収入の高い仕事に行っておばちゃんが相手してくれることになる。
アグー豚のトンカツ屋の注文は自動食券機ですることになる。
所得が2倍になっても物価は2倍近くになる。そして特に今まで気軽に利用した人を必要とするサービスの利用が難しくなる。
人件費の高い社会の方が豊かなのだろうけど沖縄の暖かい心に触れる機会が減るように思っている。
2023年4月2日