合計特殊出生率と聞くと計算に弱い人はアレルギーを感じるだろう。
だが実はそれほど難しくない計算だ。
これが分かれば中国政府の発表がいかに出まかせかが分かるので少し根気を持って付き合ってみてほしい。
合計特殊出生率は「一人の女性が一生に産むこどもの数」というのが説明だが、実際一人の女性が一生に産むこどもの数はその女性が死ぬまで、あるいは生理が終わるまで分からない。ましてや一国の女性すべての生理が終わるまで待っていてはいつまでたっても「一人の女性が一生に産むこどもの数」を得ることはできない。
無理なのでそれに近いであろう計算方法を考えたのだ。
合計特殊出生率の計算方法は以下の通りだ。小学校の算数の力でできるはずだ。
15歳〜49歳の35年間のそれぞれの女性の人口を出す。それぞれの年齢の出産した女性の数をだす。そして、それぞれの年齢の出産した女性の数/それぞれの年齢の女性の人口=各年齢の出産率、を出す。出てきた35の数値を合計する、と言う計算だ。
例えば15歳の女性の人口が100万人で出産した人が1000人なら0.1、次に16歳の女性の人口が100万人で出産した人が2000人なら0.2、というように15歳から49歳までだす。35個の数値が出てくるのでその合計を出すというやりかただ。
この合計した数値を女性が一生に産むこどもの数としている。
私は中国が40年に渡り2.6~1.6と公表しているこの数値が0.8だと考えている。
つづく
2023年4月8日