ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

中国の人口は10億人は本当?総人口はやっぱり10億人が正しい。その5 最終回

 過去4回のブログで一人っ子政策をしている状態で合計特殊出生率が2.6~1.6などあり得ないと言う話をした。

 共産主義専制国家において一人っ子政策は強制的に厳しく行われたはずで40年間に渡り特殊出生率が1を遥かに上回ることは考えられないし、また一人っ子政策をしていない日本や韓国をはじめとする先進国よりも多いなどあり得ないとした。

 中国が一人っ子政策をした40年間に生まれたこどもの数はおよそ8億になる。

 国連のサイトまで行ってようやく信頼できる中国の公式数値が手に入った。サイトにある中国の人口ピラミッドからゼロ歳から40歳まで年齢の人口を足すとおよそ8億人人だ。ゼロ歳から40歳までに亡くなる人がいるが今の中国では数パーセント以下であるだろうから無視する。

 総人口の14億人の内半分以上の8億人が一人っ子政策開始以後に生まれてきている。

 この間の公式データの合計特殊出生率は2.6~1.6だった。

 仮に一人っ子政策期間中の実際の合計特殊出生率を半分の1.3〜0.8として見よう。初期には一人っ子政策が徹底されなかった時期もあるはずで1.3としていいだろう。その後厳格実行されると1.0前後で推移し、一人っ子政策を止めたあとの最近は韓国以上の少子化が進み0.8程度とみる。適切な数値だと思う。

 要するに公式発表より半分しか生まれてこなかったということだ。計算式は生まれてきた人たちの数を単純に2で割ればいい。

 公式データではこの間に生まれてきた人は8億人なので2で割って実際は4億人となる。つまり誤魔化しているのは4億人となる。そして現在の中国の人口は14億人-4億人=10億人なのだ。

 さらにコロナで亡くなった老人たちの人数を加えれば中国の人口は10億人を割っているとみていい。

 公式データでは過去20年間出生者数は17百万人前後で推移している(この数年突然数値を下げているが)。子どもの数は安定しているのに過去10年に35%にあたる8万の小学校が閉鎖されたとニュースに出ていた。いかに公式データが誤魔化しなのかが分かるニュースだ。

 このように中国の総人口はやっぱり10億人が正しいと私は信じている。

2023年4月29日