中国不動産バブルが弾けていると連日ニュースやワイドショーで報道している。
崩壊規模がとてつもなく大きいと言う話を専門家はしているが、以下の私の四つの予想②のいつ中国はバブルから立ち直るかという点については誰も予想していない。
②バブル傷跡は日本のように長期にならず10年以内早ければ5年で終焉する、
③中国にはバブル期より平等な市民社会が作られる。、
④バブル後は低成長になるが経済は確実に成長し日本をはじめとする西側の軍事脅威であり続ける。
不動産デベロッパーの恒大集団の経営危機が噂されたのは2年以上も前の話だ。
私は2021年10月3日、5日、6日と3度このブログで不動産バブル崩壊を述べている。
その中で「マネー現代」が中国の不動産融資総額が873兆円と報じていたのでその半分が損害とすると400兆円になるとした。
中国政府がバブルの崩壊額を発表することはないしそもそも予想するのは難しい。
崩壊額は永遠に分からないだろうが、公の銀行融資の金額は正しいであろうからこの2年前に私が予想した数値は概ね合っているはずだ。
だが873兆円の半分ではなく8割が泡となることもあり得る。また地方政府が隠している借金も相当額ある。これらを考慮すると1000兆円になるという説もある。
中国政府の情報や経済学者たちの推論を総合すれば、とても雑だが不良債権は1000兆円から多くても2000兆円ということになる。
とてつもない大きな金額だ。
2022年中国のGDPは2100兆円なので半年から1年近く分のGDPが飛んでしまうことになる。
中国経済は完全にノックダウンされるだろう。
だが逆を言えばGDPの1年分にもならないのだ。5年から10年かけ毎年GDPの10%の不良債権処理を行えばいい。
1990年代の日本のバブル崩壊時の不良債権は100兆円だったと言われる。日本も10年で不良債権処理は終わっている。30年も不況が続いたのは金融財政政策を誤ったからであって不良債権が30年続いたからではない。
中国政府が対応を誤らなければ10年以内に処理は終われる。
中国経済はパンチをもろに受けてリングに沈むがカウント9で何とか立ち上がることができる。
当然その時の中国経済は倒れる前とは全く違うものになっている。これは次回述べたいと思う。
2023年9月7日