ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

中国大破壊は400兆円規模、海外に連鎖するとそれでは済まない

 中国恒大問題で、400兆円の損失を受けることになる、それは新型コロナウイルスで先進7か国が2020年4月までに受けた損失に近いと述べた。

 多くの識者は損失の多くは中国国内のものであり、またリーマンショックや新型コロナのように海外の国々の損害は限られるとしているが、それは楽観すぎる考えだとした。

 さらに今回述べたいのは先のブログで言ったように中国発恐慌が韓国に及ぶと世界は大不況になるかもしれない。

 実際に韓国ウォンはここにきて危険ラインと言われている対ドル1200ウォンに近づいてきている。

 こうなると韓国政府は金利を上げてウォンの防衛をしなくてはいけなくなる。しかしそれは国内の不動産バブルを崩壊させることになり、また国内産業にブレーキをかけることになる。

 韓国不動産バブルがつぶれ、高金利で景気が悪化すればさらにウォン安になるという韓国経済崩壊への連鎖が始まることになる。

 これからの2週間が韓国の正念場であり、もし韓国がデフォルト状態になるとさらに他の経済弱小国に広がり、世界経済に及ぼす影響は400兆円で済まないことになる。

 韓国は歴史問題で日本の協力を得ることは難しいだろう、しかも日本は衆議院選挙真っただ中ということになる。

 米国はアフガン問題でバイデン政権がすでにレイムダック状態になっているし、米韓関係はぎくしゃくしている。欧州の中心国家ドイツも連立政権を作っているところだ。

 主要国がすぐに対応できるのか不安が残る。

 中国恒大問題は長引くだろうし、原油高は続きそうで暫く世界経済は危険な状態が続くとみていいと考える。

2021年10月6日