未来を予想するには相手の立場に立って考えるだけでなく、相手の頭で考えないといけないと述べてきた。
相手の立場に立つことができても自分の目的、思考方法、価値観、嗜好、育ち、常識、のままで考えると間違う。
日本では漁民を応援する機運が上がり被害は限られたものになりそうだ。一方日本近海の水産品を口にできない、ホタテの加工業者が操業停止になる、など中国側の被害が大きい。
長谷川幸洋氏は9月8日現代ビジネスで習近平は”支離滅裂”としている。同じように外交専門家は中国のやり方は馬鹿だと異口同音に言っている。
だが支離滅裂とか馬鹿としてしまうと未来は予想できない。
習近平の目的、思考方法、価値観、嗜好、育ち、常識、をもとに今回の水産物輸入禁止を考えてみる。
まず習近平は魚嫌いなのだ、たぶん。
くだらないことを言うと思うが本人の嗜好を考えるのは大事だ。
若いころに文化革命時に陝西省に下放されている。陝西省は内陸で当時海の魚はなかったはずだ。
共産党内で地位を確立したた後も、豚肉と野菜の炒め物の食事なのだろう。
最近欧米人が刺身やすしをおいしそうに食べる姿を見るが、今も多くの欧米人は生の魚は好きではない。特に所得の低い人は食事に保守的で生魚は慣れていない。
同じ様に習近平は魚が嫌いで食卓から無くなることは何でもないのだ。
さらに我々の常識では国のトップは国民のことを考えると思っているが、それも間違いだ。
彼の目的は国民の幸せではなく自分と共産党なのだ。
思考も異なる。「共同富裕」だから刺身やすしなど高級品は禁止すべき、みんな豚肉を食べればいいという事なのだ。
中国はオーストラリアへからのワイン輸入を禁止した。ワインがない生活など私の嗜好からしてあり得ないのだが、習近平はどうでもよかったのだ。
毎日油ごってりの豚肉と野菜の炒め物とうまいとは思えない白酒(ばいちゅう)で食事をし自分と共産党のことで頭がいっぱいの習近平は魚を食べられなくなる国民のことなどどうでもよかったのだ。
2023年9月8日