ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

習近平は実は正しい、土地バブル対策もコロナ対策も。

 中国は土地バブルを急激な融資規制で破壊した。またゼロコロナ政策をやめロックダウンを解除し一気にウイルスが拡散した。

 中国は混乱している、西側は共産国家のやることは無茶苦茶だという見方で報道している。

 そんな批判する人たちに聞きたい。

「あなたが習近平ならどうする?」と。

 私は政治的に中道で経済的にはリベラルなのだが中国共産党は受け入れることはできない。しかし一方で現実主義者だ。問題があれば自分ならどうやって解決をするかと考えてしまう癖がついている。

 中国共産党は存在自身が悪だが、だからと言って彼らの土地バブル対策とコロナ対策を批判するのはおかしい。

 土地バブル問題にせよコロナ問題にせよ共通することがある。

 それはいつまでも土地バブルやロックダウンをいつまでも続けられないということだ。いずれも放置すればさらに悪化する。

 もう一つ共通点は一気に解決するかそれとも徐々に解決するかと言う選択肢があるということだ。

 前者の場合混乱が生じるが運が避ければ短期間で解決する。後者の場合破滅的な混乱は避けられるが問題が長期化する。

 中国は土地バブルもコロナを一気に解決することとした。

 中国は土地バブルは一気に弾けさせた。今になってやり過ぎたということでブレーキを踏んでいるが、バブルの消滅に歯止めがかからない。

 今経済破壊と言ってもいい状況だ。

 だが私の過去のブログで述べたように5年~10年の比較的短期で復活すると見ている。

 その新しい中国経済は土地バブルがないので低成長になるだろう。

 人々は土地で儲けようとする考えは当面捨てざるを得ない。トマピケティ―が言った戦争あとの経済のように皮肉にも中国はより平等な社会が生まれていることになる。おそらく習近平主席は権力の座に居続けるので礼賛されることになる。

 中国はコロナ問題も一気に解決しようとした。

 中国は西側から欧米から買うわけにはいかない。

 だから国民を徐々に感染して免疫を増やしていくことは事実上不可能だった。

 たとえ西側のワクチで徐々に国民の免疫を得るにしても経済社会の負担は長期に大きい。

 西側はコロナ対策で成功したように思いこんでいるがすべての国でコロナ期間中平均寿命が短くなっている。つまりコロナで亡くなった数倍の数の死亡者数が増えているのだ。すべてコロナ対策が影響しているとしたら、西側の作戦は成功したとは言えないことになる。

 先のブログの通り多数の犠牲者は出るだろうが混乱は長くても6ヶ月で収束するだろう。しかも西側諸国以上の免疫力を中国国民は持つことになると見ている。 

 中国政府は彼らにとって最善の方法を取ったのだ。 

 火葬場に長い列が出来ているそうだ。夏ではなく冬にロックダウンを解除したのも計算済みだと考える。

2023年1月8日