ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

中国の水産物輸入禁止はいつどういう理由で止めるのだろう。

 中国が福島原子力発電所の処理水放出に反発して日本からの水産物輸入禁止にした。

 IAEAも事前の現地を調査して問題ないと宣言していて、中国政府はまったく科学的根拠に基づかない主張をしている。

 中国以外の国々は放出に関して理解を示している。日本国民は中国政府の難癖に加えて電話での市役所や飲食店への迷惑電話がニュースになっていて中国への反発が強まっている。

 共産党などの一部の左翼のみ(ホリエモンに言わせると小学生の理解力もない)が処理水放出に反対しているのみだ。いつも中国寄りのマスコミも事前に日本政府からの徹底した説明があったからか、おおむね事実に基づいたまともな報道をしている。

 完全に中国はこの問題で孤立化し世界から笑いものになった。日本政府の丁寧な外交が成功したと言っていい。支持率が最低に近づいているが、岸田政権の成功と評価すべきだ。

 福島原発処理水は30年間排出が続く。中国は処理水が海を汚染すると言う主張をしているわけだから、今後30年間日本からの水産物の輸入はできないし、日本近海での漁業操業もできないことになる。

 いつの段階でどのような理由、こじつけでこの禁輸を解除するのか楽しみだ。

 処理水排出を禁輸の理由にした以上、ほとぼりが冷めるころ、つまり少なくとも中国国民が忘れる時まで禁輸を解除することができない。

 日本人の多くは中国人は食べなくていいよと思っている。そしてもしかすると日本の水産物が安く食卓に並ぶのではと期待している。 

 日本政府は中国水産物禁輸に対しては対抗処置をせずにひたすら理解を求めるというスタンスを取り続ければいい。中国は自ら日本の海産物が問題ないことを認めない限り輸入はできないことになる。

 それにしても中国は日本の政治家や経済人に金や女で懐柔し取り入るという狡猾なやり方をするが、今回のような愚策を時折するがおかしい。

2023年8月30日