10月7日ハマスのテロ攻撃までは連日中国不動産バブルが崩壊していると報道されていた。
3,4年前から中国には投資するなと繰り返し述べてきた。1年前であっても中国と仕事をしないと乗り遅れるぞと言っていた友人がいたことを過去に述べたが、この半年オセロゲームのように手のひら返しで中国経済を危ぶむ意見が大勢となった。
中国の福島原発処理水に対する不合理な批判は世界に通じず反感を呼び最近の調査では日本人の中国嫌いが9割を超えてしまった。
中国嫌いの人達にとって不動産バブル崩壊に始まった中国悲観論は美味しい酒のつまみになっている。
だが中国のつまずきを笑っていることはできない。
以下の通り中国について4つの意見を述べてきたが、今回は④になる。
②バブル傷跡は日本のように長期にならず10年以内早ければ5年で終焉する、
③中国にはバブル期より平等な市民社会が作られる。、
④バブル後は低成長になるが経済は確実に成長し日本をはじめとする西側の軍事脅威であり続ける。
2022年中国の人口は14億人だが、対する日本は1.2億人で12倍近い。2100年中国の人口は8億人まで落ちるが、対する日本は8千万人で10倍だ。
これは国連予想の中間値になる。中国はウソの発表をしているからもっと人口は少ないかもしれないし少子化がさらに進んで8億人どころか6億人まで減るかもかもしれない。日本は少子化対策が上手くいって9千万人ぐらいに留まるかもしれない。
だがいずれにせよ80年後においても中国の人口は7倍~12倍になる。
さらに中国は経済制裁で成長が阻害されるとしても中国人の多くは未だに貧しく豊かになろうとするので潜在的成長率は日本より中国の方が高い。
単純に2100年中国の一人当たりの所得が日本に追いついたら中国のGDPは日本の7倍~12倍になることになる。半分であっても3.5倍~6倍なのだ。
中国と日本のGDPの差は今後さらに広がることはあっても縮まることはないことになる。
もし経済制裁がさらに厳しくなって中国の経済成長がまったく止まったとしても、あるいはマイナス成長となって中国国民が貧困に苦しんでも、北朝鮮のように軍備拡大を続ける。中国は貧しいが軍備は強大となり、50倍の北朝鮮が出来上がる。
中国の一時的な躓きをみて日本は油断してはならない。これから日本が無事に22世紀を迎えるためにしたたかに中国の封じ込めを100年単位で続けるべきだ。
2023年10月18日