ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

映画「ゴジラ ー1.0」を観てきた。

 「ゴジラ ー1.0」を先に観てきた数人の人から絶賛の声を聴いて観てきた。

 昭和20年~22年の終戦時、戦後を舞台にしている。プロモーションビデオでも言っていたがこの時代を舞台にしたのが良かったと思う。

 帝国陸海軍は解体され自衛隊もまだ組織されていない丸腰の日本、占領軍のアメリカはゴジラにはソ連との関係で関与しないという設定だ。

 戦争ですべてを失った日本にゴジラがやってくる。まさにゼロから負になる、タイトルのマイナス1.0の意味だ。終戦時に残された武器を探し出し戦争を経験した民間人が力を合わせて戦うという設定だ。

 小学校の頃戦闘機や軍艦のプラモデルを作っていた私には精密に再現された日本軍の兵器がたまらなくうれしかった。SFなので想像の部分が大きいができるだけ史実に合わせているところも面白かった。

 最初のゴジラは1956年に公開されている。ビキニ環礁の水爆実験で生まれた怪獣と言いう設定だった。広島、長崎で核兵器の恐ろしさを実感し、ビキニ環礁での第五福竜丸被爆もあり、戦後10年経っているとはいえ、核兵器廃絶は国民全体の願いだった。

 そんな時に生まれたゴジラは政治的社会的な主張もあり当時白黒フィルムで怖い映画だった。

 その後日本は高度経済成長となり、ゴジラも恐怖の怪獣から子どものアイドルになり、ゴジラのこどもミニラが登場したりした。

 そしてゴジラは太平洋を渡りハリウッドでも制作されるようになった。考古学の進展で肉食恐竜は頭と尻尾を地面と平行にして歩いていたことが分かりゴジラもそんな形に変化した。また世界のテクノロジーの進化とともにメカゴジラも登場した。

 今回、戦争の悲惨さ悲しみ、戦後の混乱、日本人の想い、などを1956年当初のゴジラの恐ろしさとともに描いている。

 歴代ゴジラ映画の中で間違いなく秀作だ。

2023年11月10日