ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

中抜きが激しい日本のイベント芸能経済

 最近の芸能人はテレビを見ているとカメラを回して、散歩して、飲み食いをして、クイズをして、談笑会で話をすれば、芸をしなくても済むようだ。

 どのチャンネルを回してもそんな番組だらけでそんな皮肉が言いたくなる。

 散歩する姿をカメラで回しても何のコストもかからない。私企業が多額の広告料をいまだに払っているようだが、そのお金は番組作りの費用ではなくて中抜きされているのだろう。

 開催に反対の声が過半数になっている大阪万博では外国展示館用の建物のコストが10倍しているとの話を聞く。

 いろんな中抜きが行われてのことだろう。海外の展示が進まないのはそのコストを各国の大使館が自国に説明することができないからだろう。

 何十年か前の中村主水が出てくる必殺シリーズを関東の地方テレビ番組で再放送している。それなりに大道具に金が掛けられているしスト―リーも毎回同じような勧善懲悪ものだが都度工夫がされて面白い。夜のゴールデンタイムに毎週何人も正義とは言え殺されるというのが許されなくなって止めてしまったのだろう、残念だ。

 かつてのアイドル歌手はプロデューサーがアイデアと工夫をして一発賭けてやるという気迫があった。

 AKB48を始めとするグループは人気者の選択を視聴者に任せて作る側の工夫がまったくない代物だ。彼女たちは売れない限り安く働かされているらしい。

 できるだけコストダウンして安物を消費者に売りつけけて自分たちは中抜きをしようとする魂胆だ。

 日本経済が他の先進国に比べて成長率が低いのは老齢化の進捗が早いからだけではないだろう。かような金も工夫もしない中抜きビジネスが普通にまかり通っていてそれを良しとしている社会に問題がある。

2023年12月5日