ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

今からドイツに投資するのがよいかもしれない

 ドイツにこのブログではドイツに投資するなと言ってきた。

 日本と同様第二次大戦の敗戦国だったドイツはウクライナ戦争が始まるまで右肩上がりの成長を続けてきた。日本が1990年代バブル崩壊後後成長が鈍化したのに比較してこの30年で大きな違いがでた。

 ドイツは高い技術力で製品を生み出し、東欧トルコの労働者やシリア難民など安価な労働力を利用し、ロシアから安価なエネルギー資源を輸入し、広大なEU市場の需要を賄い、人権問題に目をつむって中国市場に大々的に進出し、仮想的敵国であったロシアとの関係を改善して軍事予算を極端に減らし、順調な成長を続けてきた。 

 日本に比べてドイツが順調だったので専門家たちはドイツを見習えと言っていた。

 だがウクライナ戦争前から私はドイツは行き詰まるので投資をするなと主張していた。

 今ドイツは多くの移民で社会不安を招き、天然ガス供給パイプは破壊され、EU市場は不景気となり、投資や輸出先の中国は不動産バブル崩壊で先が見えない、ロシアがウクライナに侵攻したため軍事支援を行い国防費を上げなくてはいけない、さらに脱原発など行き過ぎたエネルギー政策も裏目になっている。 

 2020年ごろからドイツの低迷は始まっていたがウクライナ戦争で決定的となった。

 第一、第二次大戦に続く第三の敗北だ。まさに私が予想した通りになっているのだ。

 今10人にドイツへの投資を問えば9人が否定的な回答をするだろう。

 だが長期投資先を選ぶ原則は①10人のうち9人または全員が否定的である時期に、②底力ののあるものを選ぶ、である。

 ドイツ人は集団で馬鹿なことして大失敗する人たちだが、勤勉で頭のよいひとたちで実力はある。

 ドイツがどのように再生していくかは具体的には見えないが必ず再起するに違いない。

 これから数年から10年ドイツの低迷は続くが、今から投資するのは悪い話ではないと考える。

2024年1月20日