元自衛隊の幹部の方が言っていたのを聞いたことがある。「陸上戦を決めるのは戦車でも大砲でもなく兵士の”根性”だ。」と言っていた。
かつて日露戦争で機関銃を高所から打ちまくるロシア兵に対して突撃を繰り返し多大な犠牲を払って日本軍は203高地を攻略した。
また第二世界大戦の硫黄島では物量で凌駕したアメリカ軍を相手に一歩も引かず一か月半日本軍は粘り2万人近くの戦死者を出したが、アメリカ軍も2万人近くの戦傷者を出している。
いずれも愛国心、日本陸軍の国を守る日本兵の”根性”の戦果だ。
連日ウクライナが有利という報道がなされているが、ウクライナの制圧地域は10カ月前とほとんど変わっていない。クリミア半島と東部4州はほとんどがロシアの制圧地域のままだ。
ロシア軍はいやいや徴兵で集められた兵士で士気が低いとこれまた西側メディアがそんな報道をしている。だがウクライナ陸軍が前進ができていないのは、ロシア軍と同様にウクライナ軍兵士の士気が低いと見るべきだ。
東部4州のやクリミア半島の奪還など夢のまた夢、犠牲を払ってやりたくないと思っているのが今のウクライナ軍の本音だろう。
戦車を操るには最低1年の訓練が必要だ。ウクライナはドイツに6週間兵士を訓練で出すらしいが全く不十分だ。
日本海海戦で日本海軍がロシア海軍の戦艦に砲弾を片っ端から命中させたのは連日の猛訓練していたからだ。方やバルチック海軍はアフリカの喜望峰を回る長旅をしていて訓練どころではなかったのだ。
ウクライナ軍はソ連製の戦車を大量に持っている。その戦車はドローンの攻撃に脆弱であることがウクライナ戦争の初期に分かってしまった。
ドイツ製レオパルド2がソ連製戦車に比べて優位なのかもしれないがそれは戦車同士の戦いでドローンの攻撃に優位だということは信じれれない。
またドイツ空軍の戦闘機、ドイツ海軍の軍艦、はユーチューブで馬鹿にされるほどの状況にある。ドイツ陸軍の戦車も同様とポンコツかもしれない。
私はレオパルド2そのものの力を信じていないし、ウクライナ兵が”根性”で戦車を操ってロシア兵を駆逐するとは到底思えない。
張り子の虎ならぬ張り子の豹(レオパルド)になるだろう。
2923年1月31日