結果論になるかもしれないがジレンスキーはアメリカを含む西側諸国に利用され騙されたと言っていい。政治家は現実主義者であるとともに簡単にだまされずしたたかでないといけない。歴史が政治家を評価するとされるがジレンスキーは最低の指導者のひとりとしてウクライナの歴史に残るだろう。
そもそもアメリカもEU諸国もウクライナをパートナーだとは思っておらずロシアに手下だと考えてた。もし同胞だと考えるのであればとうの昔にNATO加盟をさせていたはずだ。今になってもNATO加盟どころかEU加盟もできていないのは西側諸国がウクライナを仲間だと思っていないからだ。
2022年2月ロシアのウクライナ侵攻時にアメリカはジレンスキーが逃げ出すと想定していた。つまりアメリカはウクライナに侵攻したロシアがキーフに傀儡政権をつくることを容認していた。つまりアメリカの思惑ではウクライナを見捨てていたのだ。
アメリカの筋書はウクライナに侵攻したロシアを批難しある程度の経済制裁を加えウクライナに樹立されたロシア傀儡政権は認めないと批難することで事を収める考えだった。
だが意外にもジレンスキーが逃げ出さず初戦で善戦してしまった。
ロシアが自分の手下であるウクライナを抑えることができなかった。これはアメリカにとって予想外だった。
バイデン政権の外交を牛耳り偏狭的にロシアを嫌うネオコンはこの幸運に飛びついた。旧ソ連の国同士の内輪揉めとも言える争いに積極的に介入することになる。
だがこの企みは失敗する。ロシアは西側の軍事支援と経済制裁に弱体化どころかびくともせずアメリカを含む西側諸国は軍事支援が息切れしウクライナが敗北の危機に立たされている。
ジレンスキーはアメリカなど西側諸国に頼って2年以上の戦いをし多くの兵士と民間人の命を犠牲にした。
ジレンスキーは西側諸国がウクライナを同胞と思っていると勘違いしたのだ。欧米人がポーランドより東は自分たちとは違う人、スラブの「田舎者」だと思っている現実を考えずにすべてを西側に頼ったことが彼の失敗だ。
2024年3月9日