ウクライナ、アメリカと西側諸国は一斉に批難して追加制裁をするとしている。だが追加制裁と言ってももやれることは限られていて、西側諸国やマスコミは認めたくないだろうが、プーチンが一手取り戻したと言わざるを得ない。
今回併合したドネツク、ルガンスク、ザポリージャ、ヘルソンと2014年に併合したクリミアはロシア語を第一言語とする人口割合は50%~90%となっている。
クリミアは資料によっては90%以上がロシア語を母国語としている。
これはジレンスキー大統領、バイデン大統領、そして西側諸国にとって「不都合な真実」なのだ。
ロシア語を第一言語にすると言うのはとりもなおさずロシア人であるということだ。これら5州はロシア人の方がウクライナ人よりもたくさん住んでいるということになる。
マスコミは今回行われた住民投票を不正がある、強制されている、としているが、これらの州の人口の半分以上がロシア人である事実はあまり報道されない。
ロシア系住民が多いことはロシアにとっても都合が悪く、それを解決するためにロシアはウクライナに侵攻しこれらの州を併合した。
それまではソ連内部の国家、というよりロシアに従属したソ連の中の大きな地方政府だった。
スターリンは冷徹な独裁者だった。彼は実際にウクライナを飢餓に陥れたし、彼の目的はウクライナ民族を抑圧し歯向かうものを徹底的に弾圧し統治することだった。
それをソ連の中でスターリンに隷属した部下、傀儡ウクライナ政府のトップにやらせた。
それにはウクライナ人が住むすべての地域をその部下にやらせるのが好都合だ。
もし5州をロシア側に入れてしまうと、ウクライナ人が反乱を起こした時にウクライナ政府のトップは5州はロシア側なので反乱するウクライナ人に対して迅速な行動ができなくなる。
要するにスターリンはウクライナ人全員のコントロールを傀儡ウクライナ政府の部下にやらせるには5州をウクライナに付けたほうが好都合だったのだ。
本来ならば1991年ウクライナ独立の際にロシア系住民が多い5州をロシアにするべきだったのだろう。ソ連崩壊のドサクサもあり、またロシアにとって同じスラブ族でその中でも兄弟と言ってもいいぐらい近いウクライナが裏切ることはないと、そのままウクライナ領としての独立を認めてしまったのだろう。
歴史とは皮肉なものだ。
2022年10月1日