オリンピックはマイナースポーツの集まりだ。
IOCとそのスポンサーはそれらを集めてオリンピックとしてバルク売りしている。
日本のお家芸、柔道、レスリング、卓球、バドミントン、体操、は何れもプロ野球やJリーグのように茶の間で長時間見る番組としては成り立たない。
IOCとスポンサーはそのマイナースポーツをエンターテイメント化し利益を得て選手に資金を渡す、という相互依存の関係が成り立っている。
メジャーなスポーツの場合選手の立場は強い。例えばアメリカでベースボールのメジャーの選手が労働条件について不満があればベースボール協会やスポンサーは要求をある程度聞かないといけない。
だがオリンピックはマイナーゆえに選手はIOCやスポンサーに対し弱い立場になる
選手に不満があっても極端な話IOCは強い力を使って無視できるし、オリンピック競技から外すことも可能だ。
東京オリンピックのマラソン競技が札幌に移った。そもそも熱帯地方より暑い東京の8月にマラソンをやるなど正気の沙汰ではない。
人権無視も甚だしいことをやろうとしていたのだが、これもスポンサーが アメリカのプロスポーツの合間にオリンピックを入れたくて8月になったのは周知の事実だ。
幸い札幌に移ったが、今後もオリンピック選手の労働組合ができない限り選手の悲劇は続くはずだ。