ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

資産分割、米国30年債、このご時世に儲けているヤツがいる

 コロナショックで先週世界の株式は大暴落した。

 株式投資家にとってまったく面白くない一週間だったに違いない。だがこのご時世に儲けを出して高笑いをしている人がいる、いや具体的に知らないがいるはずだ。

 

 それは先のブログ(2月27日)で述べた米国債に投資していた人たちだ。

 米国長期金利は過去最低を記録、米国30年債金利は1.7%まで下がり債権は暴騰(大幅な値上がり)をしている。

 2019年2月の米国30年国債金利は3%だった。その時1000ドルのゼロクーポンは411ドル(証券会社手数料は含まない)だった。現在の金利1.7%(正確には29年の金利)で計算すると613ドルになっている。

 差し引き202ドル、48%の利益が1年余りで出たことになる(ドルベースで為替損益は考えず)。

 

 今投資家たちは米国の株式市場で株を売って(多くは損をして)現金を得ている。そのまま現金で持ってても金利がつかないので米国の国債を買う投資家が多い。

 お金は債券市場以外の不動産市場などにも流出入するが不動産は流動性が低いので、世界のお金の大きな流れは株式と債券を行き来していると考えると分かりやすい。

 今は金利が低い(債券が高い)ので米国債は買い時ではないと私は思う。だがどこかで金利が高く(債券が安く)なった場合は資産の一部に米国長期債を入れて株式暴落のリスクヘッジを行うとよいと考える。

2020年3月1日

 

投資はご自身の判断とリスクでお願いします。