このところ北朝鮮金正恩氏が公式の場に2週間以上現れていないので重体説や死亡説が流れている。そしてその場合の後継者は金正恩氏の妹である金与正氏であるとのことだ。
北朝鮮の体制が変わることでどうなるか全く予想が絶たないが、場合によっては南北朝鮮が統一される可能性も出てくる。特に韓国国民にはそれを望む声が強いと思われるが、日本人のほとんどがそんなことできるわけがないと考えている、いやそう願っている。
だが統一朝鮮は不可能な話ではない。
話は欧州になるがEUは20か国がEUで一つの政治・経済体制に統一され18か国が共通通貨ユーロを使っている。もちろんEU政府は緩やかな統一政府だが、EU6億人の政府として存在している。
ほんの30年前東西冷戦が収束した1990年前後に欧州が一つの政府、一つの通貨でまとまるなど誰も予想しなかった。当時誇大妄想のように思われていたがなんとか統一してしまった。
南北朝鮮の統一はEUにヒントがある、EUと同じ手法をとれば可能だ。
最初は両国政府はそのままとして緩やかな連合をする。つまり北朝鮮は書記長、韓国は大統領が元首のまま統一政府をつくる。EU大統領がいるように統一朝鮮の元首を南北元首とは別に選ぶのだ。
その元首を民主的な方法で選べば世界は文句は言えない。北朝鮮27百万人のほとんどは金書記長(金正恩氏または金与正氏)に投票するに違いない、韓国45百万人の半分も金書記長に投票するだろう。
こうして金氏は統一朝鮮の元首となる。繰り返すが韓国の大統領は文氏のままでいい、北朝鮮の元首は金氏、韓国の元首は文氏、それぞれそのままとして統一朝鮮の元首を金氏にすればいいのだ。ドイツにメルケル首相、フランスにマクロン大統領がいるのにEU大統領が存在するのと同じやり方だ。
それに加えてチェチュ思想を宗教としてその教祖を金氏とすれば彼は統一朝鮮の皇帝となることができる。
統一朝鮮金皇帝は日本に対して天皇陛下との会談を求めることになる。その時金皇帝の日本語訳を「金天皇」と訳すように迫るにちがいない。
悪夢であってほしいものだ。
2020年4月30日