江戸時代大阪は商業の街であった。戦後しばらくまでは東京と肩を並べる日本の二大都市と言われていた。
大阪の長期的な低迷と東京への一極集中で最近この二大都市と言う言葉は聞かなくなってしまった。
その昔1980年代に関西系の商社に就職した時に驚いたのは、新人100人の内90人が東京配属になり、10人だけが大阪勤務となったことだ。
そのころ関西系と言いながらすでに大阪本社と東京本社の2本社制としていた。おそらく本社の登記は大阪のままだったかもしれない。
新人の配属だけでなくやはり大阪1に対して東京はその4倍ほどになっていた。
その後私は会社を辞めたのでどうなったのかしらないが、おそらく大阪本社は止めて東京本社だけにしているのではないだろうか。
吉村知事は何とか大阪を発展させようと二回目の大阪万博を誘致したりIR(カジノとばく場)を誘致しようとしたりしている。だがどう考えてもそれらをやっても大阪の経済発展はないように思うのだ。
数年前までは安易にインバウンド需要に飛びついていたが、結局コロナでダメになり、中国のバブルがはじけているのでもしかするとインバウンドは永遠に戻ってこないかもしれない。
今は企業も若者もお笑い芸人も東京に集まっている。
私は大阪を愛する関西人だがどう考えても大阪に未来が見えない。
2022年2月9日