ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

東京の不動産は冬の青天がある限り高値は続く

 昔シンガポールの友人に「シンガポールの方が東京よりいい街だ」と言われたときに年中暑くて俺は嫌だと嫌味をいってやった。

 「東京の不動産は冬の青天がある限り高値は続く」と言うと中国でバブルがはじけ、米国の金利が上がり、ロシアがウクライナに攻め込もうかと言う時になんとのんきなと思われるかもしれない。

 だが東京の冬は最高に気持ちいい。

 シベリアから来る冷たい乾燥した北西の季節風は暖かい日本海で水分を含み、北東から南西に伸びる日本列島の山々に直角にぶつかる。

 ここで大量の雪を降らせて乾燥した風が関東平野に吹き込む。空気は乾燥し青天となる。群馬などでは赤城おろしと呼ばれ厳しい風となる。

 しかし東京の風は群馬ほど強くない。それは新潟県や長野県の山々で北西の季節風は二つに分かれ迂回する。東京では強い北東(迂回したので北西ではなく)からの風と比較的弱い富士山の南から回ってくる西風がぶつかる。その結果真冬は強い北東の風は西風で弱められることになるのだ。

 京都は底冷えするし、大阪も結構寒く、天気は東京ほどよくない。仙台は晴れが多いがそれなりに雪が降るし寒いし風も強い。名古屋の意外と雪が降ったりする。

 夏にしても京都や大阪は暑い。私の感覚だと関西は6月~9月の4ヶ月が夏、東京は7〜8月の2ヶ月が夏と言う感じだ。もちろんヒートアイランド現象で東京も暑くなっているとは思うが京都大阪ほどではない。

 国際的にみてもシンガポールは暑いし、ロンドンやパリは冬寒くて日照時間が短い、ニューヨークなどアメリ東海岸も冬は寒い。

 東京より住みよい四季がある都市はアメリカ西海岸、オーストラリア東海岸ぐらいなのかもしれない。

 昔は米が経済の中心で関東平野のよう畑が多い地域より関西のように低地帯の多いところが重宝されたのだろう。時代は変わり今人々は低地に住まなくてすむようになった。

 日本が抱える地震という最大の自然災害にしても、昔は関東大震災のイメージが強くて関西は安全だと言われていた。しかし阪神淡路大震災で関西も同じように大震災に会うことを目のあたりにした。さらに南海トラフ地震の場合大阪市内に津波が押し寄せる予想が建てられている。

 もちろん東京は関東大震災のような大地震の可能性はある。だが東京湾が千葉半島と三浦半島に囲まれているので予想では津波はかなり弱まるようだ。

 東京は自然災害について大丈夫などとは言わないが、日本全国同じようなものだ。季節を考えれば東京が一番住みよいのかもしれない。

2022年2月6日