ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

まだ上昇続ける東京の中古マンション価格

 東京カンテイの資料によると2022年9月の70平米中古マンション価格は23区で27カ月連続上昇前月比+0.6%、東京6区(新宿区、渋谷区、港区、中央区、渋谷区、千代田区)で12か月連続前月比+0.4%だった、

 東京だけでなく大阪、名古屋などの主要都市の不動産価格も上がっている。

 新型コロナ、ロシアのウクライナ侵攻、中国バブル崩壊、急激な円高もどこ吹く風の感じだ。

 原因は日本銀行が低金利政策を続けているからにほかならない。

 そろそろ東京の不動産価格も頭打ちではないかという意見も多数になっていた頃の2022年8月25日のブログで日銀が低金利政策を続ける限り東京の不動産価格は下がらない。黒田日銀総裁の後任がよほどの変わり者で金利を上げたりしない限り暫く上昇し続けると予想した。

 東京の70平米中古平均価格は9811万円でこのままいけば半年以内に1億円を超えることになる。2011年頃5000万円台だったものがほぼ倍になったということだ。パワーカップルと呼ばれる夫婦で1500万円あるいは2000万円以上年収があっても購入は難しくなってくる。

 しかしいつかは頭打ちになる。それは日銀が金利を上げるときだ。

 そして関東圏では東京の周辺からになる。

 軽井沢や湘南地域はリモートワークが普通になった今底堅い動きをするだろう。

 だが特徴のない東京周辺の街は最初に価格が下がるに違いない。

 先日電車に乗って東京の西に行ったが東京のはるか「田舎」まで街が続いていることに驚いた。

 おそらく最初の価格下落は八王子で、その後順番に国立、武蔵小金井三鷹、吉祥寺、になる。

 もちろんJR中央線だけでなく、小田急、京王も西から順に価格が下がることになる。最初は市部だが最終的には世田谷区まで影響を受けるだろう。

 JR中央線、小田急線、京王線にある街々はそれぞれの街自身が魅力があるわけではない。いずれも「東京にいかに近いか」が魅力だ。

 例えば吉祥寺が人気があるとマスコミは繰り返し言っているが、飲み屋と公園があるぐらいで特に人を引き寄せるものがあるわけではない。世田谷区でさえ単なる住宅地で山手線内に比べれば田舎だ。

 長期でみれば人口減少とともに順番に廃れていくことになる。

 世田谷区はあと10年低金利団塊世代で持つかもしれないが20年後に未来はない、投資は止めておくべきだ。

2022年11月1日