メルケル首相とドイツについては散々こき下ろしてたが今回はメルケルの味方だ。
メルケルは悪くない、悪いのはバイデンとその一味だ。
メルケル元首相がインタビューを受けて、ロシアに対する過去の彼女の外交は間違いではなかったと答えている。
メルケルの媚中外交方針や無制限な移民受け入れなどにはは賛成しないが、一国のトップとして明確な外交を貫き通したことを評価したい。
東に存在する恐ろしいロシアをいかに懐柔し教育し欧州諸国の隣人として共存するかを考え行動しその道を着実に歩んできた。
仮想敵国をロシアとするNATOの軍事力強化をためらい、ロシアから大量の天然ガスと石油を買い、ことあるごとにロシアとの関係を深めるようにしてきた。
この外交政策は少なくとも2014年までは成功していた。
そして2014年ロシアがクリミア半島に侵攻してもまだロシアを懐柔する方向で外交を行ってきた。
ロシアのウクライナ侵攻によりメルケルの外交は否定されることになる。
そもそもウクライナ戦争はドイツが仕掛けた戦争ではない。
またロシアが仕掛けた戦争ではあるが2014年に親ロ政権を武力で倒したのはアメリカに後押しされた勢力だった。繰り返すが民主的に選ばれた大統領を武力で追い払ったのだ。
アメリカ民主党とそれを背後から支持する勢力がロシアを弱体化させるために仕組んだ戦争だ。何度か繰り返し述べたが今回の戦争の原因は以下の通りだ(4月15日ブログ)
『しかし「真の理由」はほかにある。アメリカ民主党政権がロシアの弱体化、殲滅を
本気で実行しようとしたからだ。
長年リーダーであり続け、研ぎ澄まされた感性を持った賢明なプーチンはアメリカ民
主党の悪意がはっきりと見えていた。そしてロシアとプーチンをないがしろにしよう
とするアメリカの企みと対決するのは今しかないと決断したのだ。』
ドイツはアメリカの外交に振り回されている。
もし、アメリカ民主党政権がロシア・ウクライナにちょっかいを出さなければ、ウクライナでは親ロシア政権が継続し、ロシアはこれに満足し、ドイツを含むNATOとロシアの間ではデタントが進み、より経済交流が進んでいたはずだ。
メルケル外交は今になって甘いと批判されているが、NATOのすべての国民もロシア国民も当時メルケル外交は好感をもっていたはずだ。
2022年6月11日