1ユーロが1ドルとほぼ同じとなってしまった。
その昔ユーロは200円していたこともあった、まさに暴落といっていい。
ロシアが欧州への天然ガスパイプラインをメンテナンスと言うことで停止した。そして7月22日に供給を再開するかが注目されていて、再開しない場合欧州の天然ガスは数か月で枯渇する。
天然ガスパイプラインの一部修繕機材をアメリカから輸出することをバイデン政権が禁止したことが直接のきっかけだ。その後バイデン政権はドイツ首相などの説得に応じて修繕機材の輸出を許可した。
だがロシア政府が修繕が終ったあと天然ガスを再び供給するかは分からない。
実際に修繕が終っても供給が再開されないかもしれないし、少なくともプーチンが外交カードとして使うことは明らかだ。
ロシアとNATOが戦争状態になれば当然だし冷戦状態になればかようなことが起こることは予想できたし、予想しなくてはいけなかった。
だがドイツをはじめとする欧州諸国はお花畑平和主義でこともあろうかロシアから国の根幹でるエネルギーを依存することにしてしまった。
またアメリカのバイデン政権とそれを支持する勢力はロシアを追い込めばエネルギーを武器に反撃に出てくることを予想できたし、予想しなくてはいけなかった。
バイデン政権とそれを支持する勢力は不用意にロシア弱体化をめざして圧力をかけてしまった。
欧州国民が次の寒い冬を耐え抜くのか、それとも生活の怒りを政治に投げかけてアメリカと道を分かち、ウクライナ戦争から手を引くことになるのか。
少なくとも今後欧州の苦難の時期であることは間違いない。
2022年7月14日