大前研一氏がプレジデントオンラインに「プーチンの怒りの根源を見抜けなかったゼレンスキー大統領は、決して英雄なんかではない」を投稿しているが、100%私は正しいと考える。
ゼレンスキー大統領を非難しプーチ氏ンの言い分を認めるような発言をすると鈴木宗男氏かとかロシアのスパイかと言われるこの頃のご時世だ。日頃比較的客観的に物事を語っている保守中道の論客も同じような意見を言う人がほとんどだ。
私は大前研一氏の経営学についてそれなりの評価をしている、しかし政治論や外交論については時々私の意見と異なることの方が多い。
しかしこの投稿はまっとうだ。
大前研一氏が言うようにNATO諸国はウクライナをNATOに入れるつもりはない。
そもそもNATO諸国の国民にとってウクライナはロシアと同じ東方辺境の「後進国」でありロシアの傀儡国だと位置づけだ。かつてのブログで述べたようにNATO諸国は堅気の国でロシアがマフィ○でウクライナはそのメ○ケと言うのが私の見方だ。
何度もジレンスキーはNATO入りを発言しているがNATOはスウェーデン、フィンランドは入れるつもりだがウクライナについては議論さえない。
NATO入りしEUに入ればウクライナの若者は簡単に出稼ぎに行くことができる。できもしないのにNATO入りを全面に出して国民の期待を煽り支持を得たのだ。
これに怒り心頭したのがプーチン大統領だ。そもそも2014年のミンスク合意でウクライナは東部4州の自治権を反故にしている。
約束を守らない上にNATO入りまで宣言されてはプーチンが怒りで狂うのも当然だ。
ゼレンスキー大統領はロシアとの距離を測りながら中立を表明しながら西側とのパイプを強めていくべきだった。にもかかわらずアメリカ民主党の口車に乗ってプーチンを刺激しまくったのだ。
その結果ロシアの侵攻を許すこととなり、多くのウクライナ人が今日も死んでいっている。
したたかにロシアとアメリカの間を綱渡りすべきだったはずだ。戦争勃発の責任がすべてゼレンスキーにあるとは言わないが、ゼレンスキー大統領は決して英雄ではなく批難されるべき一人だ。
2023年2月3日