プーチンが失脚を期待する声が上がっている。
プーチンが病気で執務が出来なくなって失脚する、クーデターが起こって排除される、と言いうようなものだ。
まったくの甘い期待だ。
まるで嫌いな授業を受けたくない学生や嫌な上司の下で働いているサラリーマンが、嫌いな先生や上司がいなかったらいいのにと思うのに似ている。
そんなことは簡単に起こらないし、起こったとしても代わりの先生や上司が来る。その後任は今まで以上に嫌な奴であることもある。
プーチンが失脚したとしても同じ様な人物が大統領になる。たとえプーチンよりも独裁的傾向が少ない人物がなったとしてもウクライナ戦争は継続される。
なぜならば本ブログで繰り返し述べてきたように(4月14日、ロシアが爆発した真の理由)、この戦争の原因がアメリカ民主党政権がロシアの弱体化、殲滅を本気で実行しようとし、その悪意に対し研ぎ澄まされた政治感性のプーチンが反応した、だからだ。
アメリカ民主党政権はプーチンが失脚してもロシアが疲弊し殲滅されるまで戦争を続ける。プーチンの後任が彼ほど強権的でない大統領であってもアメリカは戦争を続けるだろう。アメリカ民主党の敵はロシアそのものだからだ。
ロシア側にしても新しい大統領がウクライナ国内のロシア人の安全を確保できるまでは戦争をやめることはできない。
戦争が長期化しつつあるからと言ってその解決策を安易にプーチン失脚を期待するのは間違いだ。
対策の間違いのほとんどは問題の原因をつかんでいないことにある。ウクライナ戦争の原因は太字になるので今一度読んでほしい。
繰り返すがプーチン大統領が今日暗〇されたとしてもウクライナ戦争を継続する。
戦争終結は過去のブログで述べたように①戦争を後押しするアメリカ民主党政権の終焉、②欧州主要国のウクライナ支援の消極化あるいは中立化、③ウクライナ東部ロシア人の安全の確保、の3つが成り立つ時だ。
アメリカ国民はロシアを挑発したバイデン政権を2024年の選挙で排除すべきだし、フランス、ドイツも本音で外交を行うべきだだ。その上でウクライナのNATO加盟を行わないこととし、ウクライナ領のロシア人の安全を確保することが平和への唯一の道になる。
2022年5月23日