ドイツは今まで通り天然ガスをロシアから購入すべきだ。
私がシュルツ首相ならば迷いなくロシアから天然ガスを買い続ける。
などと言うとロシアに経済制裁をしている日本やアメリカの人々から猛烈な批判をうけそうだが、ドイツは自国のことを最優先したほうがいい。
ドイツのショルツ首相は就任早々決断を迫られている、ロシアから引き続き天然ガスを買い続けるか買い続けないかと言うものだ。
ショルツ首相はなんとかロシアから天然ガスを買わなくてもよい方法を模索しているように見える、だがそれは無駄な努力だ。
ウクライナ戦争で石油をはじめとする燃料価格は高騰している。そして先進国以外の中国、インドを含む多くの国は経済制裁をしておらず、ロシアは経済制裁をしていない国々に高くなった天然ガス、石炭、石油を輸出することができる。
実際に一時一ドル150ルーブルまで暴落していたがこの一週間は60ルーブル代とウクライナ戦争開始の2月24日以前の70ルーブルよりも高くなっている。
市場はアメリカが主導するロシア経済封じ込め作戦が失敗したことを見抜いている。
逆に天然ガスをロシアから輸入しないことによるドイツの損失ははかりしれないものがある。
もしドイツがロシアから天然ガスを買い続けるとなるとアメリカ主導の先進国によるロシア包囲網が崩れることになる。
だがそんなこと知ったことではない、と考えるべきだ。
ウクライナ戦争はこのブログで何度も述べてきたようにアメリカ民主党政権がプーチンを追い詰め挑発して起こったものだ。
問題の解決はロシアのプーチンとアメリカの民主党政権との間でやってもらえばいい。
ドイツはウクライナのNATO加盟を拒んできたわけでNATOより東で起こっていることは関与しなくていいのだ。
ウクライナへの武器供与も迷っているようだが、最低限にすべきだ。
そんな利己主義的な考えでいい、まずは自国のことを最優先で考え、したたかに外交を行うべきだ。
そしてそれが皮肉なことにウクライナの平和につながる。
ウクライナ戦争終焉には①アメリカ民主党政権の終焉、②ドイツ、フランスのロシア包囲網からの脱退、③ウクライナ国内ロシア人の安全確保、の3つが揃わないと無理だと5月2日のブログで述べた。
フランスでロシアとの共存を主張したルペン氏が大統領選挙で敗れた今、ドイツのショルツ首相の決断がウクライナ戦争を終焉させる最初の一歩となる。
ウクライナ戦争はロシアのプーチンとアメリカの民主党との間で決着してもらうべきだ。
2022年5月4日