映画「さかなのこ」を観てきた。
さかなクンの自叙伝を映画化したものだ。女優ののん(能年玲奈)が主演している。
さかなクンは男性だけど映画の中では主人公は女性だと思っていた。つまり女性のさかなクンをのんが演じるのかと思っていたら違った。映画の中でもさかなクンは男性と言う設定、その男性をのんが演じる、映画の中のさかなクンは姿かたちは女性だが周りは男性のさかなクンとして扱う、というものだ。
映画だから脚色されたところはあるだろうけども、さかなクンには理解あるお母さんといい友だちがいたことが分かる。
魚ばかりに興味があってあまり勉強しないさかなクンを温かい目で見続けてきたお母さんが出てくる。
もしかするとさかなクンは発達障害の気があるのだろう。発達障害のこどもは社会生活がうまくできなくて社会からおちこぼれることが多い。
だが世の中の天才と呼ばれる人たちには発達障害の人が多いらしい。
エジソンは小学校に通うことができなかったし、アインシュタインも変人だったらしい。イチローも執拗に練習を繰り返すのは発達障害ではないかと言われている(違っていたらごめんなさい)。
さかなクンのお母さんのような大人が増えればもっと日本は多様化していくだろうと思う。
さかなクンは自叙伝のなかで友人たちに感謝の気持ちを伝えたかったのだろう。
変人とも言えるさかなクンに近づいた不良とも言える友人たち、最後はみんな立派な大人になっていく。
さかなクンのように有名になっても中高時代の友人をそのまま持っているひとは少ないのではないだろうか。
さてさて最後に女優ののんだがNHKの朝ドラで大ブレークしたあと、事務所の問題なのかのん自身の問題なのか干されてしまったと聞く。
最近彼女は映画の監督をしたり、今回は主演をしたりで確実に復活してきている。おそらく彼女も変わり者なのだろう。おなじ変わり者として興味をもって彼女の動きを見ている。
漁港で不良たちの前で釣ったはねるアジを手を血まみれにしてナイフで捌くのんの演技はすごい。
さかなクンにしろのんにしろ変わり者万歳!
2022年9月6日