20世紀の大国がソ連とアメリカであったとするならば、21世紀の大国は中国、インド、アメリカの3か国だ。
今ウクライナ戦争で問題になっているロシアは今後人口が減っていくので時間をかけて衰退していく。イランもアフガニスタンも平和を脅かし世界を驚かせることはあっても世界の大きな対立軸にはならない。
大国同士は必ず対立する。これは人類の長い歴史をみても明らかだ。
大国が三つあればそのうち二つの国が対立し、残りの一つが中立あるいはどちらかにつくことになる。
3つの大国の中で日米安全保障条約があるので日本はアメリカとともに21世紀を生きていくことになることは間違いないだろう。
日本とアメリカが生きていく道は中国を絶えず敵国と認定して包囲することとインドを中立化させる、あるいはある程度アメリカ側に引き込むことだ。
これは21世紀アメリカと日本外交の基本の基本となる。
まず中国は習近平主席が失脚しようがしまいが、その後の政権が親米であろうがなかろうが中国を最大の敵として認識し続け対処すべきだ。
一番まずい未来は習近平主席が失脚し後継者が親米親日を表向き言い出す場合だ。
日米はその動きを歓迎して中国に対する包囲網、制裁を緩めるだろう。経済のグローバリストたちは中国で再度ビジネスを展開することになる。そして中国国外に中国経済と深い関係をもった親中派が増大することになる。中国は順調に経済、軍事を拡大していく。
中国が大国である限りアメリカと対立することは必至だ。そして中国人に埋め込まれた欧米日に対する劣等感はかならず表に出てくることになる。いつか再び中国は兼米、嫌日国家に揺り戻される日が来る。
その時に経済と軍事で中国がアメリカをしのぐ超大国になっていたとしても後の祭りだ。
アメリカと日本は21世紀に中国がどのような政治体制になったとしても手を緩めずに締め上げ続けなくてはならない。
2022年9月5日