ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

静岡県幼稚園の園児置き去り事故について その後

 やはり園長の会見での態度が誠実ではなかったとか、園がマニュアルもなくいくつもの確認を行ってこなかったと報道して園長を責め立てている。

 マスコミの不勉強は今に始まったわけではないが、それにしてもマスコミの人達は社会に出て「勉強」ということを少しもやっていないことがばれている。はっきり言ってバカだ。

 その昔シートベルト着用が法制化された時のことを思い出してみよう。

 まず国は法律を作り、法律に施行までに期間を設け、警察はあちこちでシートベルト着用の教育啓蒙をおこなった。その間に警察はシートベルトの必要性を、自動車教習所、運転免許場、などありとあらゆるところで教育を行った。そして法律が施行されると一斉に取り締まりを行い。さらに国民に啓蒙を行っていた。

 いままで通園バスの園児置き去り事故は何度も起こっている。

 本来なら政府は通達を出すだけでなく各保育園幼稚園のトップを集めて教育啓蒙を行わないといけない。そしてマニュアルを作成させ毎日確認を実施しているか定期的に監査を行って確認をすることまでやって初めて国の責任を果たしたことになる。

 想像だが今回の園長は同じビジネスをやるならこどもが好きだし社会貢献になると思い奥さんと二人ぐらいで始めたのだろう。

 年老いた二人の中小企業にマニュアル、指差し確認、自主監査、などは無縁と言っていい。

 そこをサポートするのは行政の責任だ。政府は通達を出していると言っているがそれで責任逃れはできない。

 自動車業界で意外かもしれないがトヨタの部品メーカーには小さな企業が結構いた。トヨタは製品の品質を上げるために通達を出していただけではない。トヨタの社員は部品メーカーに足を運び、丁寧に指導をし、監査を行っているのだ。

 行政はトヨタと同じようにマニュアルの作り方の知らない多くの中小保育所に対して足を運び指導をしなくてはならない。

 おそらく国と地方自治体はそんなことも気が付いていないのだろう。

 自動車メーカーか部品メーカーの係長さんを厚生労働省文部科学省が一人雇えば対策はすべてできると思う。頭をたれて教えを乞うてはどうか。

2022年9月9日