ドラコの資産運用 織田俊夫

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才覚のない岸田首相では旧統一教会問題は解決できない

 7月20日のブログ「保守の論陣は素直に認めるべき」で私は自民党が旧統一教会とそれなりの関係があったことを認めないといけないと述べた。

 当時NHK日曜討論でもNHK党に詰め寄られても茂木幹事長は旧統一教会は関係ないとしていたし国民のほとんどは自民党と旧統一教会が戦後間もない頃からの関係があったとは知らなかった。その後次から次へと関係があからさまになって自民党議員は170名以上が関係していてブログの通りとなった。

 8月24日のブログ「命取りになる旧統一教会」で旧統一教会問題は岸田政権自民党保守の命取りとなるとの指摘をした。

 ブログを書いた当時岸田政権も自民党衆議院選挙勝利で国民の支持は盤石だったが、予想通りここにきて内閣支持率29%、自民党支持率23%となってしまった。

 旧統一教会問題は9月3日のブログ「ナチスに全責任を負わせたように旧統一教会に全責任を負わせないと自民党は崩壊する。」のように全責任を旧統一教会に押し付けるような巧妙な(ある意味汚い)やり方をしない限り自民党に対する非難は終わらない。

 残念ながら岸田首相にそれだけの戦術と決断力はないだろう。

 そもそも安倍元首相の国葬を3ヶ月も先の9月末にし内閣改造を急いでしたのは岸田首相が安倍派潰しを優先したからだ。

 内閣改造に没頭してて北朝鮮のミサイルや中国の尖閣への脅しへの対応が遅れていたという話もある。

 エリザベス女王国葬を観てもエリザベス女王没後11日で国葬を執り行っている。事情は違うかもしれないが3ケ月は間延びしているにもほどがある。

 岸田氏は人事でのし上がってきた典型的なサラリーマン社長のような人物なのだろう。だから安倍元首相がいなくなったら真っ先に思いついたのが安倍派の追い出しだったのだ。なんともみみっちい男としか言いようがない。

 本来であれば安倍元首相の国葬参議院選挙後7月末か8月初めにやればよかったのだ。安倍元首相は間違いなく民主主義では考えられない方法でこの世からいなくなったのだ。そのことを国葬で訴えれば国民の共感を得たはずだ。1か月以内であれば国葬の議論は盛り上がらなかったはずだ。

 旧統一教会自民党との関係は深い、そのことをすべて知らなくてもリーダーは第六感で知り、岸田政権自民党保守が戦後最大の危機に瀕していることを肌で感じないといけないのだ。

 そして膿をすべて出す抜本的対策を考えて実行する。その上で内閣改造をするというのが手順としなくてはいけなかった。

 内閣改造を先行し国葬を後回しにしたのは才覚のない岸田首相の間違った決断だった。こんな男が今後3年間首相の座に居座り続けたら間違いなく自民党と保守は崩壊する。

2022年9月20日