ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

ロシアがウクライナ4州を得た前提で日本は台湾問題を考えるべき。

 9月30日ロシアはウクライナ東部4州の併合をした。プーチンが一歩前進したと見なくてはいけない。西側は連日の残念ながら批難と言う形でしか対応できていない。

 一部の地域でロシア軍の敗北撤退が報道されている。だがロシア軍は本当に負けているのか、冬に備えた防御態勢を作るための戦略的撤退なのか分からない。

 いずれにせよウクライナが冬が来るまでに今回併合された4州とクリミアを奪還することは不可能だ。

 東部4州とクリミアはこの冬の間は確実に、少なくとも数年、あるいは永遠にロシアの支配下になる。

 このことを前提に日本は台湾を考えなくてはいけない。

 習近平はロシアがウクライナ4州を切り取って併合した経緯をつぶさに研究するだろう。そしてより緻密に台湾侵攻を謀ることになる。

 武道では先に打った方が勝つ。相手が動こうとする瞬間に先制攻撃をするのが神髄だ。あるいは先に相手が殴りかかってきたとしてもその瞬時にカウンターを入れなくてはいけない。ともかく最初のやりとりの一発で大勢は決まる。

 中国軍が台湾海峡を渡る時、その瞬間にアメリカ軍が反撃すれば台湾独立は達成される。ただそれは第三次世界大戦の始まりとなる。

 中国軍が台湾海峡を渡る時、その瞬間にアメリカが躊躇すれば台湾に中国軍は上陸に成功する。第三次世界大戦は避けられるが台湾は永遠に共産主義の傘下となる。

 アメリカがどちらを選ぶかは明らかだ。アメリカは間違いなく躊躇する。

 冷徹に物事を見なくてはいけない。中国が台湾に侵攻してきたらアメリカは第三次世界大戦を起こさない決断をする。つまり台湾は見捨てられる。

 そんなことはない、アメリカは台湾を守るという人に言いたい。

 香港は見捨てられた、そしてウクライナアメリカは軍隊を出していない。それが現実なのだ。

 日本はそんな最悪の状況、つまり台湾が中国の侵攻されアメリカが開戦しない状態を国も国民も想定しておかなくてはいけない、一番可能性があるからだ。

 台湾への中国侵略は成功する、その一番ありうる、そして最悪のケースについても尖閣、沖縄の防衛を考えておかなくてはいけない。

2022年10月11日