ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

ウクライナの平和は今やジレンスキーの決断という妥協にかかっている。

 ジレンスキーは妥協を迫られている。妥協と言う決断をすればウクライナに平和がやってくる。ジレンスキーは妥協しなくてはいけない。

 9月30日プーチン大統領ウクライナ東部4州の併合を宣言した。西側先進国から厳しい批難の声が上がっている。

 しかしこのプーチン東部4州の併合はロシアの停戦案でもある。

 ロシアはこの数か月キエフを含め積極的な前進攻撃を行っていない。一部では敗退とも見える撤退をしている。

 プーチンは4州とクリミアはロシア領とする、それ以上の領土は必要とせず、ジレンスキー政権転覆は(少なくともしばしの間は)諦めたと言う姿勢を暗示している。

 併合された4州はウクライナの統計をみてもロシア語を第一言語とする人口が70%を超えている。

 これら4州をロシアが統治することは可能だ。だがウクライナが統治した場合大きな反発が出てくる。2014年より前からこの4州はウクライナ政府に反発をし実質独立の状態だったことを忘れてはならない。

 ウクライナが4州を武力制圧したとしてもそのあと高度な自治を認めざるをえなくなる。

 もとの国境線を守るために、しかも奪還しても自治権を与えなくてはいけない、というのはあまりにもコストパフォーマンスが悪い。

 4州のロシア併合は認めないと繰り返し宣言しながら、戦いを小規模にして実質停戦状態に持っていくのがウクライナ国民にとってもロシア国民にとっても最善の方法だと私は考える。

 NATO諸国はエネルギー価格高騰ですでに厭戦気分となっていて寒い冬が到来すれば反ウクライナ同盟から脱落する国々が出てくるだろう。

 アメリカはロシアの弱体化を目標としているのでウクライナに戦争の継続を促すことになる。この圧力を上手くかわして戦闘を小規模化して実質的な停戦に持ち込むべきだ。

 クリミア大橋の破壊のようなことをやってロシアを挑発すると大規模なインフラ攻撃のような報復を受けることになりお互いの犠牲は増えていくことになる。

 アメリカの圧力を誤魔化しながらプーチンの停戦提案を実質受け入れるのが平和をもたらす一番の方法だ。ジレンスキーの決断、つまり妥協にかかっている。

2022年10月12日