ドラコの資産運用 織田俊夫

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プーチンはウクライナ占領地4州出身者のロシア軍を結成するだろう

 私がプーチン大統領ならばウクライナ占領地ドネツク、ルガンスク、ザポリージャ、ヘルソン4州出身者のロシア軍を結成する。

 ロシアのウクライナ占領地、ドネツク、ルガンスク、ザポリージャ、ヘルソンの4州でロシアへの編入を問う住民投票が行われている。結果は不正があってもなくても間違いなくロシア編入が多数となって可決される。理由は簡単でロシア系住民が50%以上を占めており、しかも2014年の住民投票でも一度賛成多数となっているからだ。

 ロシアは住民投票とは同時にロシア人に対して予備役兵30万人の招集を発表した。これは本格的な戦争への布石だとか、核使用への道であるとか軍事専門家は言っているが、私は違うと考える。

 プーチン大統領は占領したウクライナ4州で志願兵募集と徴兵を行いその兵士でロシア軍を構成する考えなのだ。

 ウクライナ4州で徴兵する前にロシア国内でも徴兵をしておかないとウクライナ4州ロシア人が納得しないからだとみている。ロシア国内で徴兵をしたうえでウクライナ占領地域で徴兵を行う、これでロシア人が不公平感を持たないようになる。

 プーチン大統領はこの戦争の着地点をすでに見つけている。

 過去の編入したクリミアに加えてドネツク、ルガンスク、ザポリージャ、ヘルソンの4州をロシアに編入することを目的とし、そのラインをウクライナとの実質の国境線とする、そして将来の停戦ラインもこの4州の西側にしようとしている。

 そのためにハリキュウから撤退したのだ。ウクライナ軍の奇襲作戦が成功してハリキュウを奪還したと西側メディアや軍事専門家は報じているが、ロシア軍の抵抗が余りにもなかったのはおかしい。私は4州の守りに集中するためにハリキュウを捨てたのだと考えている。 

 つまりプーチンの考えは以下の通りだ。

①ハリキュウからの撤退をし4州に軍を集中させる。

②その上で住民投票を行い、ロシア編入賛成多数の結果となる。

⓷ロシアはそれをもとに4州を編入を宣言する。

④ロシアは4州で志願兵募集と徴兵を行いドネツク部隊、ルガンスク部隊、サボリージャ部隊、ヘルソン部隊がウクライナ軍と戦う。

 プーチンはバカでも狂ってもいない。冷静に戦略戦術を練っているのだ。

 4州のロシア併合を叫びながら戦う多数のウクライナ4州住民のロシア兵士が出てくることになる。西側がそれを何らかの形で批難するだろうが、まずいことになるのは間違いない。

2022年9月24日