ブログで芸能人を目指していた女性の話をしたが、彼女を通して芸能界の実態を知っていたので、芸能界へのあこがれのようなものは若いころからなかった。芸能界の週刊誌ネタや今回のジャニーズ問題が出てきても、そんなものだと驚きはない。
社会人になってすぐに同じように政治の世界、政治家とその周りの人達にも会う機会があった。
結論を言えば芸能界と同様に魅了するような世界ではなかった。人においては、私の思う”まともな人”はいなかった。
義理の父親が戦後すぐにお世話になった上司のこどもが国会議員になっていた。義理の父親に頼まれて選挙中に差し入れをしに行ったのだ。
デパートで一升瓶を二本買って持っていった。その国会議員は選挙演説で不在だったが、私設秘書が挨拶に出てきた。暫く座っていると少々高めの幕の内弁当が出て来てビールも頂いてしまった。
日本酒の差し入れもビール付幕の内弁当の接待も選挙違反ではないかとしばらくの間恐れていた。もう今は40年近く経っているから違反だったとしても時効は成立していると思っている。
その後も2,3度、パーティーなるものに出た。
当時バブル経済なのに就職のできず議員のコネをお願いしているお嬢さん、当たり障りのない世間話ができないどころか挨拶もできない。
有名私立W大学を出ているのに働かず政治の世界に入りたいと言ってる青年、試しに歴史について議論を吹っ掛けたが何も知らない、そもそもどう考えても地味で政治家には無理な学生などだった。
他にも議員のコネを使いたい、利権を利用したいと言う人たちばかりだ。
そして議員の娘は秘書と駆け落ち、事務所の金を持ち逃げしていた。
当選祝いのパーティーに参加したが何やら荒んでいて決して楽しい会話はできなかった。
取り巻きや家族に幸せな人はいなかったように思った。当時私は一般企業に就職していたが、職場や取引先ににいるような”まっとうな”人は一人もいなかった。
与党議員でこんな感じだから野党などさもありなんだと思う。
高石早苗氏のバランスの取れた発言や立ち振る舞いからして、おそらく普通のサラリーマン、中流家庭のこどもだと思う。彼女にとって政治の世界はあまりにも異質でカルチャーショックは相当なものだったと想像している。
2023年9月22日