ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

インドが長期投資に適切な二つの理由 その4

 昨日のブログで長期投資はインド1位、日本2位、中国3位とし、まだ中国に資産を持っていたとしたら手じまいしてインドと日本に投資すべきだとした。

 この話を聞いて読者が思うのはアメリカへの投資をどうするかだ。結論から言えばアメリカはインドと同じく1位でいいと考える。

 いろんな指標の予想があるので惑わされるが、細かな事象は無視して長期投資は人口動態と地政学的状況の2点に絞って考えれば結論が出る。

 アメリカの人口動態は〇になる。

 所得があがり女性の地位が高くなると出生率は下がることになる。だが国土が広く人口密度が低い国おいて出生率低下が狭い国に比べて遅れるし緩やかだ。実際オーストラリアの出生率は今も高い。また日本を見ても東京や大阪の人口密度の高い地域の出生率は地方にくらべて低い。 

 アメリカは今後も移民とそれほど低くない出生率のお陰で人口はしばらくの間増加するだろう。

 アメリカの地政学的状況も〇になる。

 地政学的にもっとも重要なのはアメリカとの関係だが、アメリカ経済はアメリカそのものだから〇になる。

 今後新興国の成長にともないアメリカの地位が相対的に落ちていくことになる。だが中国は今から低成長に入るしインドは今のところ覇権を目指す意思はなさそうで2050年においてもアメリカは世界最強国であることは変わりないだろう。

 アメリカ民主党ネオコン、左翼勢力、などによってアメリカは内乱とも言うべき混乱は避けられないと私は見ている。だが正義を信じる力もあるわけで今後20年程度アメリカは世界最強国でありつづけるだろう。

 短期的にアメリカの金利が下がり日本の金利が上がることは市場関係者全員が予想している。数年の間に円高ドル安に進むのでアメリカ投資は為替損のリスクがある。だが日本はアメリカに比べて人口構成が不利なので過去にあったような厳しい円高にはならないと見る。為替で不利になっても長期投資すれば損を相殺してさらに利益を得られるだろう。

 アメリカを加えて整理すると以下の通りとなる。

 1位インド、アメリカ、2位日本、3位中国だ。ドル円の為替が心配であればアメリカの大統領選挙位まで待って投資すればいいと考える。

 

日本の人口構成   2000年代 ☓、 2020年代 ☓、

日本の地政学的状況 2000年代 ☓、 2020年代 〇、

 

中国の人口構成   2000年代 〇、 2020年代 ☓、

中国の地政学的状況 2000年代 〇、 2020年代 ☓、

 

インドの人口構成  2000年代 〇、 2020年代 〇、

インドの地政学的状況2000年代 〇、 2020年代 〇、

 

米国の人口構成   2000年代 〇、 2020年代 〇、

米国の地政学的状況 2000年代 〇、 2020年代 〇、

 

2024年1月15日

投資はご自身の判断とリスクでお願いします。