ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

この世は専門家、常識人、物を考えない人、で成り立っている。

 今回のコロナ騒動でこの世は「専門家」「物を考えない人」「常識人」で成り立っていることが見えてきた。

 それにしても多くの「専門家」が連日マスコミを賑わせていた。おそらくテレビ局や新聞社の人間は物事を考えない、あるいは発言の責任を取りたくないので「専門家」という人を連れてきたに違いない。

 「専門家」が意見を言い、多数の「物を考えない人」がそれを鵜のみにして、一部の「常識人」がそれはおかしいと思っているのだが「専門家」と」「物を考えない人」たちがマジョリティーなのでそれで世論を形成していた。

 それぞれ考察するがまずは「専門家」について考えてみる。

 

1.「専門家」と呼ばれる人たちは専門家でないことが多い。

医師なので国家試験を受けるまでに感染症の基礎は勉強しているが、働き出してからは専門の仕事をしているので専門以外の最新の勉強をしている人はほとんどいないはずだ。

例えばノーベル賞を受賞した山中教授は細胞については専門だが感染症については町医者と変わらない知識のはずなのになのにコロナウイルスの危険性や対策を問われて説明している。よほど出てくる事情があったのだと私は推測している。

 

2.「専門家」は昔勉強したことだけをベースに話す傾向がある。

世の中どんどん変わっているにも関わらず意外と仕事は最新の知識がなくてもこなせるので昔勉強、研究したことだけをベースに物事考える傾向がある。

 

3.「専門家」は常識を使わずに専門知識に頼ろうとする。

マスクの再利用は衛生的でないというのは当初の専門家としての意見だったが、実際には洗って使えた。常識から考えれば漂白剤を使えば殺菌できるわけでそれを専門家は言わなかった。専門家の当初の意見とは違い、使い捨てマスクは実際洗って数回使えることが分かり、政府が配布するマスクも洗って再利用できるものになった。

 

4.「専門家」は相手が自分と同等だと考えると相手は理性的に考え行動し、自分より下だと相手は理性的に考え行動しないと思い込んでいる。

日本の専門家は当初WHOや中国政府の言うことをほぼ100%信じていた。ちょっと世の中が分かっているビジネスマンであれば中国政府がウソをつくことは分かっているし、WHOのようなエリートが集まる世界機関でも組織がまっとうに動かない可能性があることも知っている。専門家は自分と相手が同等だと思うと安易に信じて理性的に発言行動すると考えてしまうのだ。

バカに物をいうように手洗いをしろ、人込みには行くなと専門家は繰り返していたが、国民の多くは病院、介護施設、夜の街で感染することを知っていてスーパーなど買い物は自粛しなかった。結局スーパーがクラスターになったことはなく感染地は病院、介護施設、夜の街に絞り込まれており、専門家が言うよりも一般国民の方が感染ルートを知っていたことになる。

5.「専門家」は責任を回避して発言する。

「専門家」は当初ウイルスと気温には関係のない可能性があると言っていたが、実際は4月に緊急事態宣言を出す前から感染者数は減少していた。これは気温が高くなったことが大きく影響していると考えるのが自然だ。今になって冬がくれば第二波が来ると言い出している。専門家は「暖かくなっても感染は減らない」「寒くなったら感染者が増える」という矛盾したことを平気で言ってきたが、これは危険を煽っておけば大丈夫という考えが元になっていて、専門家としての責任をもって発言していない証拠だ。

2020年6月15日