ドラコの資産運用 織田俊夫

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合理的なイスラム教:酒を飲むなは経済合理性がある

 先のブログ(3月7日)でイスラム教は豚を始めとするばい菌や寄生虫がいる変なものや汚いもの手で食べるなと言っていて合理的な教えであると述べた。

 また別のブログ(2月9日)ではイスラム教で妻を4人持ってもいい、という教えは3回まで離婚しても許されるが、分かれた奥さんも新しい奥さん同様に経済的な援助を行え、という意味があってこれもある意味先進的な考えであるとした。

 イスラムの教えは日本人には戸惑うものがあるが合理的な考え方であるのだ。イスラム教は一般の日本人が思っているほど理解できない宗教ではないと思っている。私はイスラム教徒ではないのでもし間違っていたら教えてほしい。

 イスラム教では同じように日本人には理解しにくい酒を飲むなという教えがある。これも実は合理的な考え方なのだ。

 日本は世界でもお酒に寛容な国だ。

 アメリカではお酒を販売していない郡が多くあるし、かつては禁酒法が制定されていて飲酒そのものが禁止されていた時代があった。

 シンガポールでは24時から朝までお酒の販売は禁止されている。また北欧の国々でも暗い冬にアル中が増えるのでこれを防ぐためにお酒の販売時間は制限されている。

 世界ではイスラム教のように全くお酒を飲んではいけない国もあればある程度制限のある国がある、そして日本のようにほとんど規制がない国は珍しい方だ。

 だが原則禁止のイスラム教は日本人からすると理解しづらい。もちろんイスラム教国においてもお酒の販売、飲酒が許されている国はあるが、やはり他の宗教と比べると飲酒については厳しいと言っていいだろう。

 日本人からすると麻薬をやるなというのは分かるが酒は百薬の長だし少しならばいいではないか思う。

 だがあなたがアラビアのラクダに乗った商人になったとして想像してみるといい。あなたの親戚縁者もすべて商隊に属していて全員が砂漠を移動する商人だ。

 酒は米、麦、芋、などの穀物から作られるが大量に必要となる。砂漠の商人たちはそれを生産していないので農家から買う必要がある。

 穀物の生産者にとって酒は自家製で簡単に作ることができるが、砂漠の商人は酒の生産はできない、よって手に入れるには高い代償を払わないといけない。砂漠の商人が酒を飲みだしたら簡単に破産することになる。

 イスラム教が酒を禁止したのは砂漠地帯で貴重な米、麦、芋、などの穀物を浪費しないための合理的な教えなのだと私は考えている。

2020年6月16日