ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

資産分割、住んではいけないところはブラックスワンは必ず現れる

 私の田舎では川の近くに住んではいけない、川が曲がっているところに住んではいけない、山の麓に住んではいけない、埋め立て地には住んではいけない、と住むところについてはかなり厳しいことを言っていた。

 東京に来て30年ほど前に上司が浦安に新しく開発された住宅地に一戸建てを買ったのを聞いて正直信じられなかった。新しくきれいに開発された住宅地であったが、埋め立て地を買ったことに驚いた。

 案の定東北大震災においては浦安では一部ではあるが液状化現象が起こっている。

 今年九州など大雨で多くの洪水が起こって多数の家が浸水しているが、おそらく浸水した家のほとんどは浸水の危険性があったところに違いない。

 結局のところ浸水の可能性のあるところは必ず浸水が来るのだ。

 ニュースで100年に一度の洪水と言っているが、100年に一度は80年の人生のなかでおそらく1回は起こることになる。木造住宅の寿命を50年とするならば、その住宅は5割の確率で洪水に遭遇することになる。

 つまり地方自治体が指定する洪水危険地地域に生活する場合は生きている間にかなりの確率で洪水に見舞われることになるし、家は2分の1の確率で浸水することになる。

 自宅にするにしても不動産投資をするにしても洪水や自然災害に見舞われるところは避けるべきだ。保険などである程度カバーできるが、いったん洪水にあったらその後始末はとんでもない労力が必要になる。

 地方自治体が指定する危険地域については生きている間にかなりの確率で現実のものになることを前提に購入するかどうか考えるべきだ。

 ブラックスワンは川の近く、川が曲がっているところ、山の麓、埋め立て地に間違いなく潜んでいる。そして必ずブラックスワンは現れる、そして現れるととんでもない被害を被ることになる。

2020年8月6日